渡辺匡一 「早稲田古書店調査メモ」(『リテラシー史研究』3号、2010年)
中野綾子 「目録メディアと古書店空間 早稲田青空祭記念目録『古本共和国』解題、総目次」(『リテラシー史研究』3号、2010年)
五十嵐日記刊行会 (五十嵐智・河内聡子・中野綾子・和田敦彦・渡辺匡一)編『五十嵐日記 古書店の原風景: 古書店員の昭和へ』(笠間書院、2014年)

 近代における読書の歴史を考えていくうえでは、本が読者に届いていく仕組みが生まれ、変化していく様相をとらえていく必要があります。そうした本の流通を考えていくうえで、書店の役割やその変化が重要な意味をもってきます。
 古書店もそうした読者への本の流れを作り出し、変えていった場となります。早稲田の街は古書店街として神田とともに有名です。ではいつ生まれ、どうかわってきたのでしょうか。そうした観点から、関心をもつ研究者を中心に調査グループが生まれ、古書店史の調査を実施しました。早稲田の古書店街の草分け的な存在ともなる五十嵐書店に協力をあおぎ、関係資料の収集や公開を行いました。研究成果は、以下の形で公開されています。
古書店史調査