研究内容紹介

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テーマ3:史上最難度の廃炉をシミュレーションで支援する

 福島第一原子力発電所で事故を起こした1号機〜3号機の廃炉は待った無しの課題ですが、 各号機の炉内状況は未だに良く分かっていません。 特に高い放射能を持つ“デブリ”が原子炉内のどこに、どれだけ、どのような状態で存在するのかを明らかにするために、 国内外の研究機関、原子力メーカー、大学が総力を挙げて取り組む大型プロジェクトが実施されています。 山路研はこのプロジェクトチームの一員として、 事故を起こした1号機〜3号機のプラントを丸ごとモデル化する大規模シミュレーションに取り組んでいます。 これらのシミュレーション結果と、ミュオン測定、ロボットカメラ映像等の情報統合して、 福島1号機〜3号機の現在の炉内状況が明らかになりつつあります。 「あのとき、何が起きていたのか」 を解明する研究です。 この結果によっては、福島の今後の廃炉工程が大きく変わることや、新たな技術開発が必要になることも考えられるため、 非常に責任の大きな研究です。また、主に民間企業で使われているシミュレーション手法との比較により、 これらの大規模シミュレーション手法の問題点を明らかにする共同研究を実施中です