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小西研究室
早稲田大学政治経済学術院

演習募集

平成24年度ゼミ募集について

政治経済学部にはたくさんのゼミがあります.
学生間の評判もさまざまなのでしょう.楽しくて勉強になるゼミ,つまらないけど楽勝のゼミ,就職に強いと評判のゼミ,などなど.最近の行動経済学の考え方とは相容れないかもしれませんが,これだけ学生数が多いと,ゼミのメニューもそれなりに多様な方が学生のニーズを吸収しやすいと思います.そこで,私のゼミは,経済理論やゲーム理論を使った「政治の経済分析」を,妥協なしに,徹底的に勉強するゼミにしようと思います.たとえゼミ生が少人数になっても,めざせ,政経学部の「虎の穴」!

私の専門分野や最近の研究関心については,プロフィールやさしい政治経済学をご覧ください.ただし,ゼミ生の研究がこれらに縛られることはありません(指導教員が理解できる範囲内である限り).

前任校である東工大の学生向けに書いた研究室紹介はこちら.政経学部とは若干学生の特質が異なりますが,基本的な精神は変わっていないつもりです.

ゼミの方針

  • ゼミでの目的は2つ.論理的に議論を進められるようになることと,現実のデータを扱えるようになること.この2つの目的を達成するために,演習α(3年次)では,ゲーム理論の基礎と計量経済学の基礎を学びます.
  • 計量経済学については,英文のテキストの輪読とともに,STATAという標準的なパッケージソフトを使ったコンピュータ・エクササイズが割り当てられます.テキストは,欧米の学部で用いる標準的なテキストです.初めて計量経済学を勉強する人でも,やる気さえあれば大丈夫です.
  • ゲーム理論については,すでに学部1年生の時に基本を習っているはずですので,少し難しいレベルからスタートします.こちらは,大学院初級レベルのテキストを輪読して,練習問題を解きながら,ゲーム理論の使い方をマスターさせることをねらっています.
  • ゼミ開始前の春休みに,ミクロ経済学とゲーム理論の宿題を課す可能性があります.同じく,春休み中に,課題図書を読ませることもあります(今年度の実績は,こちら).夏休みにも宿題を出すことがあります.
  • 参加者と日程の調整はしますが,3年次には基本的に,計量経済学とゲーム理論で,週に2コマ分のゼミに出席の義務があると理解しておいてください(ただし,最近は英語プログラムの学生を受け持ったりして猛烈に忙しくなっているので,もしかしたら1コマしかできないかもしれません).
  • 修士課程や博士課程の学生も参加することがありますが,難易度は学部レベルに合わせています.外国人留学生が参加する場合,ゼミは英語で行う可能性があります.
  • もちろん,教科書は,全員読んでくることが前提です.
  • これらの学習で基本的な分析手法を身につけた上で,演習βでは,現実問題の分析へ挑戦する予定です.研究テーマは,指導教員の理解できる経済学の守備範囲である限り,各自の関心を優先して決めればよろしい.研究テーマに沿った論文の内容を報告したり,研究成果の中間報告を繰り返し行います.最終的には,学生時代のモニュメントとなるようなゼミ論を完成してほしいと思います.
  • 勉強とか研究というものは本来,孤独なものです.その孤独さを楽しめる精神が重要だと思います.したがって,ゼミではグループ研究などをさせるつもりは全くありません.とはいえ,せっかく同じゼミに入ったのですから,懇親会や合宿を通して,卒業後も連絡の取り合える友人関係を築いてくれればと考えています.
  • パフォーマンスに問題がある学生は,年度途中でもゼミをやめてもらうことがあります.

教科書(以下は平成23年度の実績です.とくに,計量経済学のテキストについては変更の可能性があります)

  • 計量経済学は,今年度は,Wooldridge, J.M., Introductory Econometrics (South-Western)を用いました.これは入門レベルの計量経済学のテキストです.大部ですが,例が豊富で,時間さえかければ計量経済学の基礎をマスターできるようになっています.参加者にはコピーを配布しますので,購入する必要はありません.
  • ゲーム理論はGibbons, R., Game Theory for Applied Economists (Princeton University Press)を用います.これは,中級レベルの非協力ゲーム理論のテキストです(入門レベルではありません).読解には,入門レベルのゲーム理論と高校レベルの微積分の知識が必須です.ゼミでは英語版をベースに用いますが,邦訳(福岡・須田,「経済学のためのゲーム理論入門」,創文社)も出ていますので,購入するなら,そちらでもいいと思います.タイトルからもわかるように,経済への応用例が豊富な反面,政治や政策決定の話題が少ないのが玉に瑕ですが,後者については他のテキストも参考にしたいと思います.
  • 演習βでは,斉藤淳著「自民党長期政権の政治経済学:利益誘導政治の自己矛盾」(勁草書房)を前期に,最初から最後まで全部読みました.本書は,ゲーム理論や計量経済学をつかった日本政治の研究書であり,本学では大学院政治学研究科の授業でも読まれているようです.演習αで培った基礎力があれば,学部生でも十分に内容を理解し,著者の分析の問題点も考えながら,この斬新な研究の成果を楽しむことができると思います.

ゼミ参加の「必要」条件

  • (1)国際政治経済学科の「ミクロ経済学入門」および「ゲーム理論入門」を履修済みであり,しかも両方ともにA以上の評価を取得している,あるいは,(2)他学科において,上記2科目と類似の科目を履修済みであり,かつA以上の評価を取得している,あるいは,(3)ミクロ経済学やゲーム理論の成績に匹敵してアピールできるような何か(もちろん,大学の成績である必要はない)を持っており,かつゼミ開始までにミクロ経済学とゲーム理論について,(1)と同等な水準にまで勉強することを確約できる
  • 残された学生としての時間の半分以上を学問に費やしてみようという向学心がある
  • ゼミを,学生生活をエンジョイする空間や就職のための手段のように誤解していない

ゼミ応募に際して提出する課題Doticon_red_NEW.png

  • どのような理由,どのような目的で,このゼミに応募したのか?
  • 自分は,上記の「必要」条件をどのように満たしているか?

応募する人は,上の2点について,A4用紙1枚程度に記述して,申込書類とともに,政経学部事務所に提出してください.

*2次募集,3次募集に応募する方は,不合格になるリスクと合格した場合に要求される努力について,相当な覚悟をした上で,応募して下さい.