研究開発から生み出された機器たち

 これまでの取り組みの中から代表的なものをご紹介しています.なお,これらの中には,研究開発中のもの,すでに商品化されたもの,個別注文に応えてメーカで製作するもの,メーカでの製造が終了しているものなどが含まれます.

視覚障害者用音声歩行案内システム
(共同開発:三菱プレシジョン)
 手に持った携帯部を左右にゆっくり振り,携帯部と電子ラベル分の方向がほぼ一致した時,携帯部に内蔵したスピーカから音声情報が流れます.これにより,電子ラベル部の設置してある方向が容易にわかります.音声情報は比較的簡単に,書き換えができます.電子ラベル部と携帯部の間は,赤外光線により通信が行われます.公共施設やアミューズメント施設,そして商業施設などでの利用が考えられます.また,個人用装置としての開発も進めています.
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認知面の障害がある人のキャッシュレジスター(CashDesk
(共同開発:五大エンボディ)
 お客の注文内容を,絵や写真で表されたボタンをタッチして入力します.合計金額は音声出力されます.さらに,お客から差し出されたお金を画面で入力し,最後にお釣りを画面で確認します.これにより,おつりの間違いによるトラブルを減少させます.
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重度肢体不自由者用パソコン入力装置(ヘッド・スペース・ポインタ)
(共同開発:アルプス電気)
 首振り動作と息でパソコンのマウス操作ができます.また,パソコン画面にソフトキーボードを表示し,キー入力操作を行います.おもに,高位の頚髄損傷による四肢まひの方を対象としています.自己位置補正機能を内蔵しているため,ヘッドセットや着座位置の少々のズレであれば,ユーザ自身で位置合わせ調整ができます.
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環境制御装置(ECS) (共同開発:環境制御装置研究開発連絡協議会)
 息などの残存機能を利用して身の回りの電気製品を操作します.電気製品は一般のものを利用できます.生活内容に合わせて機器を組み合わせ利用します.おもに,高位の頚髄損傷による四肢まひの方を対象としています.
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聴覚障害者用筆談通信機(ライトーク) (共同開発:ブライトン,SSK)
 公衆電話回線を利用し,離れたところにいる人と手書きで会話できます.手書きによる留守番機能も内蔵しています.PHSなどと接続し,屋外で使用することができます.
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障害者にやさしい電話機(ふれあいSⅡ)(共同開発:NTT)
 息や指先のわずかな動きだけでも電話をかけたり,かかってきた電話を受けたりの操作ができます.  また,この他に,通常の電話機と同じようにダイヤルボタンを直接押して操作することができます.1個1個のダイヤルボタンが凹状に配置されているため,指先の位置がなかなか定まらないような脳性まひのある方でも,となりのボタンを同時に押してしまうことが少なくなります.また,足指による操作も可能なように,1個1個のボタンが大きめに,ボタン間隔が広めに,そして蹴飛ばしても動かないように本体が重めに設計されています.この機種はNTTの福祉料金制度が適用されています.
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1入力操作方式電動ミラー・コントロール装置  (受注製作:ブルードルフィン)関連文献
 1個のスイッチの操作で電動ミラーを左右上下に旋回させ,ベッド周辺を見渡すことができます.旋回方向は,スイッチを短く入力する回数で決まります.なお,この入力方式は,神経筋疾患患者さん(筋ジストロフィー症,筋萎縮症など)向けの入力法です.
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息で操作するカメラ (受注製作:大番ビル福祉サービス  (開発協力:オリンパス光学工業)
 カメラのシャッター操作のみならず,望遠/ワイド,雲台のパン/チルトができます.
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小型キーボード(受注製作:大番ビル福祉サービス
 はがきサイズの面積でキーボードのキー操作が可能です.すでに保有されているパソコンやワープロにたいして,特別製のキーボードを作成してもらうことが可能です.価格は機種により異なりますが,810万円程度かかることがあります.
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電動イーゼル(受注製作:大番ビル福祉サービス
 ジョイスティック・レバー操作により,イーゼルが左右上下に動き,筆先の到達範囲を拡げます.ジョイスティック・レバー以外には,息などによる操作も用意できます.
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重度肢体不自由者用パソコン入力装置(KBマウス) (共同開発:テクニカル)
 口にくわえたスティックの操作で,パソコンのキーボードとマウス操作を行います.
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聴覚障害用筆記通訳支援システム(共同開発:ワコム)
 聴覚に障害がある人が,講演会などで講演内容を聞くことを助けます.このシステムにより従来のOHPによる筆記通訳者の作業環境(眩しい,熱い,無理な姿勢など)を改善します.2台のペンコンピュータの共同作業により,1枚の画面イメージを作成しスクリーンに投影します.

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