岩崎秀雄 (Iwasaki, Hideo)



実験生物学,生命文化誌(生物学の哲学・思想史)と現代美術分野とその境界領域に興味を持っています。実験生物学分野では,光合成をするバクテリア(シアノバクテリア)を用いて「生命が自発的にリズムやカタチを作りあげるメカニズム」(概日リズム,ヘテロシスト分化,コロニーパターン形成など)の研究をしています。生命文化史の分野では,生命・人工生命概念の変遷史や,生物リズム概念の伝搬史を細々と研究しています。美術分野では,もともと抽象的な切り絵を用いた立体表現をベースとしてきましたが,2008年から,生物・細胞などを用いたアート(biomedia art)を制作・研究双方に手掛けることで,生命の表象・間主観性に関わる考察を続けています。 こうした経緯から,サイエンスを学ぶ学生・研究員と,何らかの形で生命・生物学に興味を持つアーティストが混在する研究室(生命美学プラットフォームmetaPhorest)を運営しています。国内外の関連機関,オーストラリアのバイオアート専門機関SymbioticAやリンツのアル ス・エレクトロニカ・センター(バイオラボ)などでも共同研究や制作に従事しています。

略歴職歴
1971年 東京生まれ
1995年 名古屋大学農学部卒業
1997年 名古屋大学大学院人間情報学研究科・博士前期課程修了
1999年 名古屋大学院理学研究科・博士後期課程修了,博士(理学)
1997-2000年 日本学術振興会特別研究員(DC1, PD)
2000-2005年 名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻助手
2004-2007年 理化学研究所客員研究員(併任)
2005-2007年 早稲田大学理工学術院(電気・情報生命工学科)助教授
2007-2011年 科学技術振興機構さきがけ研究員(兼任,「生命システムの動作原理と基盤技術」領域)
2007〜2012年 早稲田大学理工学術院・准教授
2008年〜現在 metaPhorest (生命美学プラットフォーム)主宰
2010年〜現在 NSF+ESPRC Synthetic Aestheticsメンバー
2012年〜現在 早稲田大学理工学術院・教授

担当講義(2012年度)
細胞生物学A(前期),時間生物学(前期),遺伝学(後期),生物学史(後期),「細胞を創る」科学(後期),細胞分子生物学(後期,大学院向け)など

非常勤・客員講師
東京藝術大学(芸術情報センター),多摩美術大学,東京医科歯科大学,東京大学(農学部),東京工業大学(知能システム科学専攻),名古屋芸術大学(デザイン専攻),慶應義塾大学(SFC),東京有明医療大学,奈良先端大学院大学,など

学会
日本時間生物学会(理事・編集委員長・評議員),「細胞を創る」研究会(幹事,社会・文化ユニット世話人),日本分子生物学会,日本ゲノム微生物学会,日本時間学会,日本科学史学会生物学史分科会,Society for Researches on Biological Rhythms (SRBR)

受賞
・井上学術奨励賞(2000)
・日本時間生物学会奨励賞(2003)
・トヨタ・トリエンナーレ(第1回とよた美術展)立体部門優秀賞(2004)
・文部科学大臣表彰若手科学者賞(2008)
・9th Spiral Independent Creators Festival (SICF)ハワード・リクター賞(2008)
・SyntheticAesthetics Member (2019)
・日本ゲノム微生物学会研究奨励賞(2011)

研究業績

美術作家としての活動は ラボHP あるいはmetaPhorestのHP
2008年までの作家活動についてはこちら

close