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教員組合による倫理憲章等に関する「叩き台」の作成について

「早稲田の再生を目指す会」
 代表 石川 正興     
(法務研究科・法学学術院教授)

昨日(2007年2月26日)、教員組合より4つのファイルが添付されたメールが送られてきました。そのメールには、「研究倫理規程等 (案) に関する取り組みについて」という標題が記されておりました。

添付されていた4つのファイルのうち1つは、研究倫理規程等(案)に関する団体交渉の申し入れ文書であり、残りの3つの文書は、今理事会が提案している案について、組合ワーキンググループが行った分析を述べる文書と、倫理憲章およびガイドライン(教員組合は「ガイドライン」でなく「行動規範」という名称にするよう提案しております)に関する「叩き台」と称する文書から成っています。

組合はきわめて慎重な言葉遣いをしておりますが、「叩き台」は組合が提示する事実上の対案だと言っても間違いでないように思えます。

これらの文書は、いずれもよく書けており、ワーキンググループの分析力や政策立案能力の高さを窺い知ることが出来ます。

とりわけ、倫理憲章とガイドライン(行動規範)の叩き台(対案)は、深く検討されおり、理事会案と比べるとはるかに秀逸な提案であると評価できます。したがって、今後の研究倫理規程等(案)についての議論と修正案等の提案は、この組合の叩き台をベースに行われるべきだと考えます。

教員組合がこういう建設的な提案をすることは、早稲田大学の発展にとってきわめて有益なことだと言えますので、私たちは、教員組合のこの前向きな姿勢を高く評価したいと思います。

読者の皆さんにおかれては、是非とも上述の教員組合の文書をお読みくださいますようお願い申し上げます。
(2007年2月27日)