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2.フライブルク市における交通政策

フライブルク市の交通手段は、主に自転車・歩行者・5系統のLRT(トラム・Strassenbahn)・バスから成り立っています。フライブルク市では、1969年に交通計画を設定しましたが、その後環境問題などを考慮した結果、1992年から環境保護を目的とし、市の中心部での自動車の走行と交通量が制限し、主たる交通手段を自動車からLRTなどの公共交通機関や自転車に移行する計画が実行されています。市の中心部は自動車を排除し、トランジットモール化し、快適な歩行空間を生み出しています。自動車の代行として、フライブルク市は今までに総合的な交通システムを拡充してきました。フライブルク市郊外に住む住民は、大規模な駐車場、パーク・アンド・ライド駐車場に自動車を置いて、LRTまたはバスに乗り換えて中心市街地に入ることになります。市の都心部に自動車を駐車することができるのは、特定の駐車場(Stellplatz)を持つ都心部にすんでいる市民だけで、すべて許可制となっています。市内の車道はすべて2車線となっており、住宅地の中の道路では、すべて30Km/hのスピード制限があります。

このような市の交通政策と、できるだけ便利な公共交通手段を利用しようとする市民の環境問題に対する意識があってこそ、VAG(Freiburger Verkehrs AG)が成り立っているのです。公共交通の中心であるLRTはフライブルク市民の要望もあり、路線の延伸や変更が行われているために現在軌道が工事中の路線もあります。2000年から、新たに2路線の新設工事が行われ、2006年の6系統LRT完成が目標とされています。

このような交通政策の結果として、自動車に代わるトラムと自転車の利用割合が大きく伸びています。自動車の所有台数は増えているのですが、乗車回数が減少したことから、自動車の利用状況は変化していません。ほとんどの大学生が自転車と徒歩で通学していることや、市の規模がそれほど大きくないということから、近距離移動手段が重要な役割を果たしているのです。駐輪場は市内のあらゆるところで見受けることができますし、車道を狭くして自転車道路が確保されています。

フライブルク市中心部における車両の制限とLRTの導入の背景として、排気ガス・駐車場不足・騒音の対策を挙げることができます。フライブルクでは路面電車が第二次世界大戦後すぐに導入され、1950〜60年代には一時衰えたこともあったようですが、路線の延伸などを通して、環境問題に貢献する乗り物として現在の姿を保っています。LRTの利用を促進する対策として、自動車よりLRT、バスを利用したほうが、料金が安くなる仕組みがつくられています。フライブルク市と周辺の郡を含むフライブルク都市圏では、フライブルク地域交通連合RVF (Regio-Verkehrsverbund Freiburg GmbH)を設立して、公共交通の効率的な運営を行っています。具体的には、1985年の環境保護定期券の導入に始まり、現在では周辺3郡の公共交通が乗車可能な地域定期券(Regiokarte)が発売され、安価な料金でDB、LRT、バス路線の約90路線、延長2900kmの公共交通手段を利用できるようになっています。また市内の中心部の駐車料金を高くしたり、バリアフリーを目指した低床型車両を積極的に導入するなど、乗り換えの便宜を図り、かつスピードアップもされています。

また、郊外からフライブルク市内にドイツ鉄道(DB)を使って入ってくる人のために、DBとLRTの乗り換えの便宜も図られています。事実、フライブルクの中央駅ではDBの路線とLRTが立体交差する仕組みになっていて、結節点環境が整った複合的、かつ効果的なターミナルが形成されています。

他のドイツの都市と比べて、フライブルクは効率的な交通政策の効果がよく表れているな、という感じがします。市内・市外でのトラムや他の公共交通手段の乗り継ぎもしやすく、また運賃もそれほど高くないこと。交通の便が良いことなどが挙げられると思います。よく計画された交通政策、また、市の規模がそれほど大きくなくトランジットモール化が比較的容易にできること、市の周りが森で囲われていて環境がとてもよいことなどが交通政策の成功の理由だと思いますが、それらはなによりもフライブルク市に住む住民の環境に対する意識と協力があってこそ成り立っているのだと思います。