http://www.f.waseda.jp/k_okabe/forum/150529.htm

現代人間論系公開講演会

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  ジェンダー
香港雨傘運動の中の性/別と国境を超える政治

ウェブ アニメーター
レノンウォールに貼られた市民のメッセージ

2015年5月29日(金)午後5時〜7時(4時45分開場)

早稲田大学戸山キャンパス 32号館325教室 キャンパスマップ

対象:学生・院生・教職員・一般(無料・予約不要)

早稲田大学文学学術院非常勤講師 熱田 敬子 

  2014年、香港で行政長官の普通選挙を求める「雨傘運動」が大規模に広がった。総参加者120万人以上と言われ、香港の人口700万人のうち、実に1/6の人々が参加したことになる。香港の中心部は、学生や若者、労働者の平和・非暴力の座りこみで占拠(オキュパイ)され、民主派の学者や政治家、宗教者たちが後押しをした。

 この運動のモチーフである黄色い雨傘をあしらったアートやパフォーマンスが路上に花開き、道行く人々が地下鉄の駅や「レノンウォール」と名づけられた壁に付箋で数万を超えるメッセージを貼り込み、中高生のための自習コーナーや、音楽、大学教員の青空講義などが行なわれたオキュパイの経験は、政治的な達成とは別に、人々に大きな勇気と解放感をもたらしたと言われる。

 しかしながら、雨傘運動の初期から、運動を抑え込もうとする側に、また、運動の内部にもジェンダーや性差別を利用する現象があることが指摘されていた。座りこみを攻撃する側が、「痴漢部隊」を結成して女性(と一部の男性)のデモ参加者に性的攻撃を加えたことや、デモ隊内部で性別分業がすすめられたり、政府に抗議するデモ参加者が「3人から結婚相手を選ばせてやるって、全員ブスだったらどうする」というような発言をしたりということが頻繁にあったとされる。(行政長官選挙について中国政府が候補者を提示するとしたことを揶揄している)

 また、こうした市民の運動を考える際に、どのように国境を越えた連帯が可能になるかも重要なテーマである。日本のメディアは短絡的に、香港と中国の対立として語りがちであるが、香港の自由の先には、中国の市民の自由があり、さらにいえば日本を含めた他の東アジアの国や地域の自由とも、この問題は地下でつながっているのである。

 本講演会では、香港でつくられた雨傘運動の中の女性たちの声を記録した『傘の下のガールズ・ロック』と、中国大陸でLGBT運動に参加していた留学生が見た雨傘運動についての『種を飛ばせ』の、二本のドキュメンタリー映画をみながら、運動の中でのジェンダーと国境を越える政治について考える。

 
路上の雨傘アート

主催 早稲田大学文化構想学部現代人間論系 岡部耕典研究室

問い合わせ 文化構想学部現代人間論系室 
human@list.waseda.jp 03-5286-3558(内線72-3382)


http://www.f.waseda.jp/k_okabe/forum/140604.htm