笑顔弾ける村、天栄村/村山 寛


本日お世話になる前野さん宅に到着。作業着に着替え、地下足袋を履く。
雲ひとつない空に眩しい日差し、そして一面に広がる田んぼ、田んぼ、田んぼ…。
こんな所に来てしまった、なのかこんな所に来られて良かった、なのか。とにかく胸の高鳴りを抑えることができない。

初めてお会いする農家の方々は想像以上に迫力があった。
「天栄米栽培研究会」会員の方全員、同じツナギを着ている。背中にはGold Medalist team と入れてある。
なんとかっこいいんだろうか。それが私の第一印象であった。
放射能との戦いや日本一のお米という誇り。
天栄村の人達について様々に思いを巡らしてきたけれど、目の前の人達はただただかっこよかった。
恐れ入りながらも話しかけ、お米にまつわるお話をたくさん聞いた。
一反で何キロの米が採れるか、紙マルチの田植えで草取りの手間がどれほど省けるようになったか、かつての減反政策やTPPの話。
そんな中でも、朝飯なに食ってんだ?パン食ってんだべ?
米食え米。米の消費率を上げなけりゃダメだべえ!
という言葉が一番印象的だった。
語尾の「だべ。」が心地よかった。

かっこいいおじさん達は田んぼの中では特に生き生きとしていて、そして笑顔が弾けていた。
毎日米を食べよう。天栄村へ行こう。
そして、おじさん達に会いに行こう。

   
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