2004年度 よむよむ座 第一回
 
響きで聴く<中世>―琵琶の調べと軍記のリズム―

パフォーマーと演目の解説

琵琶の弾き語り=平田卓。早稲田大学第一文学部四年。浪人生のころ、偶然に聴いた薩摩琵琶の第一人者・田中之雄のCDに衝撃を受け、同氏に入門する。早稲田大学に進学後は早稲田大学琵琶サークル琵沙門(http://fun.to/bishamon)に所属。鶴田流薩摩琵琶の若手奏者としてさまざまな演奏会で精力的な活動を展開中である。

解説=大津雄一。早稲田大学教育学部国語国文学科助教授。専門は日本中世文学、ことに『平家物語』を中心とした軍記物の研究。語り継がれてきた口承文芸として軍記の魅力を解明した論考が多数。また、授業や社会人講座で披露する『平家物語』の朗読にも定評がある。

演目=「敦盛」
『平家物語』の「敦盛最期」を題材にした作品です。一ノ谷の合戦に破れ、敗走する若武者・平敦盛は、源氏の武将・熊谷直実に呼びとめられて一騎打ちをすることになります。勇猛果敢に戦う両者のようすや、壮烈な敦盛の最期、そして勝利者であるはずの直実を襲う無常感――物語、調べ、リズムどの点をとっても軍記の面白さが凝縮した傑作です。力
強く、また繊細な琵琶の響きとともに、お楽しみ下さい。