ブレーメンのローランド像と市庁舎、世界遺産に登録
 





 二市からなる都市国家 Stadt‐staat、ブレーメンの市庁舎Rathausと中世の騎士ローランドRoland の像が世界遺産に登録されました。

 Bonn (AFP) - Die UNESCO hat das Dresdner Elbtal, den ebenfalls in Sachsen gelegenen Muskauer Park sowie die Roland-Statue und das historische Rathaus in Bremen zum Weltkulturerbe erklaert.(ドイツYahoo! Schlagzeilen Freitag 2. Juli 2004, 18:00 Uhr)


 (上、市庁舎、下、ローランド像) 













 ドイツ連邦を構成する国家の一つとして、小さいながらも、気を吐いているブレーメンの自治のシンボルが「世界遺産」になったことは、うれしいですね。

 「今日、より大きな政治的統合体に向かう傾向が見られるとはいえ、都市州は、けっして時代錯誤のものではない。目下、グローバル化の時代にあって、政治決定が小さな統一体からより大きな統一体に移行していく強い傾向が認められる――これは、市町村と郡の関係でも郡と州の関係でも、ついには連邦と州の関係でも同じことであるが、そうだからこそ、都市州の政治的統一体としての重要性はますます増加しているのである。というのも、広域州においては、支配する者は、しばしば支配される者から遠く離れて暮らし、活動しがちであるが、都市州においては、一方において国家性はあるというものの、他方において地域の共同体として、よく見通せる民主主義的な責任の関係を構築できるからである。土地の人間としての絆と共有する歴史の影響力は、広域州より都市州の方が強い。これが個々人の市民意識を高めるという長所を有している。基本法がドイツの憲法的伝統を断固として採用することとしたのも、このためにほかならない。」(ビーレフェルト大学 ヴィーラント教授、2000年10月17日 ブレーメン市「連邦制における都市州の役割」シンポジウムより。片木,2003年,『地方主権の国 ドイツ』による。)





 









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