磁性と誘電性が結合した系における
magnetocapacitance”効果

+ magnetocapacitance とは?
 magnetocapacitanceとは、誘電率の磁場依存性のことです。
同じようなものとしてmagunetoresistance:磁気抵抗(抵抗率の磁場依存性)があります。
磁気抵抗はすでにハードディスクなどに応用されています。

誘電率は光の屈折率です。そこで光を透過し、
magnetocapacitanceがあるものを作ることが出来れば
光ファイバなどによる光通信に応用が期待されます。
+ 研究内容
 私達の研究グループでは、遷移金属酸化物の1つである六方晶YMnO3を扱っている。
この物質は、低温でMnのスピンが120度構造反強磁性秩序を示し、またc軸方向に分極した強誘電体でもあり、
低温で磁性と強誘電性が共存している珍しい物質である。
最近の研究で反強磁性転移温度で誘電率に異常が出るとの結果が報告されており、
誘電率を磁場で制御(magnetocapacitance)することが出来る可能性を示すものであり
電子材料という観点からも非常に興味深い。

現在 Yサイトに一部Zrをドーピングすることによりmagnetocapacitanceの発現に成功した。
また、MnサイトへのTiドーピングによってもmagnetocapacitanceが観測され、
今後の研究により低温でのスピン状態の解明を目指している。

@YMnO3の基本物性を調べ、この系における磁性−誘電性結合のメカニズムの解明

A
この系における誘電率の磁場依存性増大


を目的として研究を行っている。



BACK