菊池研究室について
菊池研究室は2003年4月にスタートし、2016年3月に12期生を送り出しました。これまでに100人以上の卒業生を輩出しています。学生の向上心や共同研究者の温かい支援のおかげで、今では国内外で年間20件以上の学会発表を行うアクティブな研究室に育ちました。総勢約40人(女性は約15人)、そのうち大学院生が約10人という大所帯で、賑やかに楽しく研究活動をしています。今後も「社会に役立つ研究」をモットーに、学生のフレッシュな考えを取り入れながら様々なアイデアを実現していきたいと考えています。これから加わる皆さんには、先輩達が築いた財産を活用しながらも、新しい挑戦を続けてもらいたいと思います。
研究室訪問の義務
通学制については、第一希望でも第二希望でも第三希望でも、配属希望者は必ず以下の説明会に参加して下さい。なお、説明会参加の代わりに個別に訪問しても構いません。
通信制については、説明会参加・個別訪問は義務付けません。もちろんどちらも歓迎します。
個別訪問・見学・相談を希望する人は[email protected]に直接連絡を下さい。個別訪問は大歓迎です。
菊池研究室へのアクセス方法はこちらを参照して下さい。
説明会について
以下の日時に説明会を実施しています。
このうち都合のつく日に来て下さい(1回だけで構いません)。説明所要時間は約1時間です。昼食をとりながらでもOKです。
(A)11月7日(月)6限 (場所:100-S101)
(B)11月10日(木)6限 (場所:100-S101)
(C)11月15日(火)昼休み (場所:100-S101)
(D)11月18日(金)昼休み (場所:100-S101)
(E)11月22日(火)昼休み (場所:100-S101)
研究内容
キーワード:
言語・音声、歌声・音楽、会話・SNS、人工知能・ロボット、VR・HAI、エンターテイメント
菊池研究室の研究内容の主な構成は以下のとおりです。
(1)表現豊かな声とことば (文字言語・音声言語・歌声の収集とその特徴や印象の分析)
(2)言語コミュニケーション(対話やSNS等のコミュニケーションのメカニズム解明と応用)
(3)Human Agent Interaction(人間対人工物のコミュニケーションにおける諸問題の解決)
(4)言語獲得 (乳幼児の言語獲得と成人の第二言語習得のメカニズム解明)
(5)VRによるコミュニケーションスキル獲得支援(スピーチ、面接、英会話、宇宙空間等)
要は、「言語メディアの特性を学んで、世の中に役立つ研究やものづくりをしよう」ということです。取り組んでいる研究テーマやこれから取り組める研究テーマはかなり多岐にわたります。最近取り組んでいる主なテーマは以下のようなものです。ここでは紹介しきれないので興味を持った人はぜひ説明会に来て下さい!
- 家電ロボットの会話能力を高める
- 人工物はヒトと信頼関係を築けるのか?
- 一ヶ月話しても飽きない人工知能をつくる
- VR技術を使ったスピーチトレーニング
- 赤ちゃんと親の音声コミュニケーションの分析
- 声の表現力を調べる〜声優や俳優の声の分析〜
- 歌の印象を推定して歌唱スキルの向上を支援する
- 記憶に残る話し方、伝わりやすい話し方、状況にあった感情表現
- TwitterなどのWebリソースから言語知識を獲得する
菊池研究室の特徴は、企業や研究機関との共同研究が多いことです。
「理系」「工学」とか「ロボット」「人工知能」のイメージが強すぎて敬遠する人もいるようですが、それはちょっと残念です。最先端の人工知能・言語メディア技術の開発を研究対象にしているのも確かですが、研究室全体として、音声言語・文字言語・歌声・会話の特性を明らかにしようとするサイエンス的な研究と、ロボットやスマートフォンアプリ、Webサービス等への応用を実現するエンジニアリング的研究の両方を行い、有機的に結び付けています。言語学/心理学/赤ちゃん学/社会学などの専門家と一緒に学際的な探求も積極的にしており、我々の分野はまさに文理融合で、どちらのセンスも重要です。理系を敬遠する人も、内容に関心を持ったなら、ぜひ検討してみて下さい。
それから、最近は「エンターテイメント」を指向した研究が増えてきています。そうした需要が増えていることの表れであり、卒業生の進路を見ても実感します。
メンバー
2016年度現在、客員研究員4名、博士課程3名、修士課程6名、学部4年生10名、3年生10名、eスクール4年生4名、3年生4名です。2015年度に着任された助教の神長伸幸先生には、イベントに参加していただいたり大学院の研究指導に関わっていただいたりしています。菊池研究室のもうひとつの特徴は大学院進学者が多いことです。皆、それぞれの能力を磨きながら社会に貢献する研究に邁進しています。また、よく後輩の面倒を見てくれます。
場所
研究室と実験室はB地区のフロンティアリサーチセンターにあります。
離れていて不便な面は否めないですが、のびのびと研究できる環境です。慣れれば広くて快適で、学生たちも良く活用しています。修士以上には一人一つの机があり、学部生にも広い共有スペースがあります。会話や歌声の収録などができるスタジオも実験室内にあります。個別訪問でぜひ一度見に来て下さい。
研究室の特徴
大学では勉学以外にもサークルや社会活動を通じて様々なことを学びます。菊池研究室ではゼミ活動を通して知的スキルを磨く機会を提供します。一つのテーマについて過去の英知(文献調査しかり情報技術しかり)を結集して新たな真実を発見していく《研究》を通して、様々な知的スキルが磨かれます。真剣に取り組めば取り組むほど脳を鍛えている感覚を持てると思います。
また毎年10人前後のゼミ生が入ってきて修士以上の先輩もたくさんいるので総勢40人程度の大所帯です。新入生歓迎合宿、ソフトボール大会、バーベキューパーティー、夏合宿、忘年会などの定番イベントや、研究テーマごとのグループミーティングなど、学年を超えた交流の機会が多く、楽しくまじめにやっています。
企業や研究機関との共同研究も盛んに行っています(具体的な企業や研究機関の名前や内容については説明会で聞いて下さい)。他学部・他大学との交流も盛んにやっています。
学部で卒業した学生は、だいたい1/3が大学院進学、1/3が技術系、残りの1/3は様々な業種(広告、メディア制作など)についています。特に最近はエンターテイメント系が増えています。修士・博士課程の学生も研究活動を通してそれぞれに自分の世界を広げています。先輩たちを手本に、自己を研鑽し、これまで学んだこと・これから学ぶことを活かして羽ばたいていって欲しいと思っています。
おまけ
よく「プログラミングが出来ないとだめですか?」というような質問を受けます。そんなことはないです。プログラミングなどの技術的なスキルを身に着けて磨きたいという学生も多いですが、半分ぐらいの学生はプログラミングなしで卒業研究を終えています。
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