私の様々な授業を通じてレポートや提出物を課された場合、どのように対処すべ きかについてまとめました。一応「実験系:音声学的な実験のレポート」「非実 験系:音韻・形態論的な調査のレポート」「サマリー:主に英語授業の中で与 えられたテキストの要約」の3つの分類を設けてありますが、基本的精神は共通 です。
準備
- 音声実験などで使うPraatというソフトウェアについての案内はこちら。
- Wordはなぜ思い通りにならないのか?やWordの使い方 (All About)を参考に、MS Wordでのレポート作成方法を学んでおきましょう。
- LibreOfficeは、無料ソフトでMS Officeと書類の互換性があります。図表などのレイアウトが受取側で崩れないためにPDFでの提出を推奨します。LibreOfficeならばPDFが簡単に出力できるのでおすすめです。
- 私自身は、「やぼ用」以外ではLinux上でlatexを用いています。それ自体は授業の中身とはあまり関係しないので、興味がある人は自分で検索して調べてください。
- Excel基本講座 などを参考に、データを一覧表にまとめて簡単な折れ線グラフや棒グラフが作れるようになっておきましょう。
- 私自身は、データの分析及び可視化についてR というソフトウェアを主に使っています。そちらに興味がある人は、別途説明しますので質問してください。
実験系
- セクションの分け方と内容
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はじめに
- テーマとなる事象の中核と、それに関連する事 象間での位置づけを説明する。
- その事象に関連する先行研究において既に分かっているこ とは何か。
- 先行研究の欠点や不十分なところは何か。
- このレポートによってそれらの欠点や不十分なところをどこま で埋めることを目標とするのか。
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方法
- 検討する仮説を明示する。
- 実験の手順を、このレポートを読んだ人が再現できる ように詳述する。
- 使用素材(刺激として用いた単語リストなど)
- 使用機材(メーカーと型番)
- 使用ソフトウェア(プログラム名とバージョン)
- 被験者(年齢、言語的出身、性別、視聴覚障害の有無、 謝礼の有無)
- 被験者への教示や計測の手順
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結果
- 実験の結果として得られる1次的なデータのサンプル
- 1次的なデータにどのような処理をほどこして「意味 の読み取りやすい」形式に整えたか、その手順を説明 する。
- 統計学的な検証
- わかりやすいグラフや表とその説明
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考察
- 「結果」のセクションで示したグラフや表に基づく考 察。
- 「方法」のセクションで示した仮説は支持されたか否 か。
- 支持されなかった場合、その原因は何か。
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結論
- 「はじめに」のセクションでのべた目標を再提示し、 それがどの程度満たされたかを示す。
- 実験の遂行と結果の要点をごく簡潔にまとめる。
- 考察の要点をまとめる。
- 今後の研究の展開の可能性について述べる。
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- フォーマット
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A4横書き、ワープロ出力、ページ番号を記すこと。
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余白は上下左右とも20-25mm程度とすること。
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本文のフォントサイズは英文であれば11から12ポイント、 日本語であれば10から11ポイントとする。
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表紙は不要。1枚目冒頭にタイトル(授業クラス名を含 む)と氏名、所属、学籍番号を明記すること。
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- 期待される分量
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上記のセクションを指定のフォーマットですべて書き上 げれば必然的に、少なくとも10ページ程度にはなるはずである。
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5ページを下回る場合、あるいは50ページを越える場合 は、その理由を記した別紙を用意するか口頭で説明すること を求める。
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- (フォーマットは違いますが)見本: 北原ほか(2008)
非実験系
- セクションの分け方と内容
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はじめに
- テーマとなる事象の中核と、それに関連する事 象間での位置づけを説明する。特に理論的な枠組みに 関しての概観と、テーマとなる事象が理論の発展に対 してどのように貢献しうるかを明記する。
- その事象に関連する先行研究において既に分かっているこ とは何か。
- 先行研究の欠点や不十分なところは何か。
- このレポートによってそれらの欠点や不十分なところをどこま で埋めることを目標とするのか。
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データ
- 他の研究やインターネットから引用した2次的データ か、それとも直接見聞きした1次的データであるかを 明確に区別する。
- データの全体像を示す(多量の場合は付録にまわす)。
- データの本質的な部分が明らかになるように整理する。
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考察
- 「データ」のセクションで示した整理と関連付けなが ら分析を示す。
- 分析によってより進んだ一般化が得られることを示す。
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結論
- 「はじめに」のセクションでのべた目標を再提示し、 それがどの程度満たされたかを示す。
- データと考察の要点をごく簡潔にまとめる。
- 今後の研究の展開の可能性について述べる。
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- フォーマット
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A4横書き、ワープロ出力、ページ番号を記すこと。
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余白は上下左右とも20-25mm程度とすること。
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本文のフォントサイズは英文であれば11から12ポイント、 日本語であれば10から11ポイントとする。
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表紙は不要。1枚目冒頭にタイトル(授業クラス名を含 む)と氏名、所属、学籍番号を明記すること。
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- 期待される分量
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上記のセクションを指定のフォーマットですべて書き上 げれば必然的に、少なくとも10ページ程度にはなるはずである。
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5ページを下回る場合、あるいは50ページを越える場合 は、その理由を記した別紙を用意するか口頭で説明すること を求める。
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- 見本: 深澤・北原(2004)
英文passageの短いサマリー
- フォーマット
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A4横書き、ワープロ出力、ページ番号を記すこと。
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余白は上下左右とも20-25mm程度とすること。
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本文のフォントサイズは11から12ポイント。ダブルスペー ス(すなわち行間を1行)
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表紙は不要。冒頭にタイトル(授業クラス名を含 む)と氏名、所属、学籍番号を明記すること。
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末尾に本文の語数を書き入れること。
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- 分量
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課題提示の際に語数が決められている(200語以下、 など)。
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許容範囲は上下10%とする(たとえば、指定200語に対し て180語以上、220語未満はおおむね適正とみなす)。
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- 必須事項
- トピックは何であるか。
- who, when, what, where, why, howの事項のうち明示 されているもの
English Theme クラスのレポート
- フォーマット
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A4横書き、ワープロ出力、ページ番号を記すこと。
-
余白は上下左右とも20-25mm程度とすること。
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本文のフォントサイズは11から12ポイント。ダブルスペー ス(すなわち行間を1行)
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末尾に本文の語数を書き入れること。
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提出は コースナビに。
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- 分量
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図表の挿入は歓迎するが、語数のカウントには関係しな い。
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1000語程度。許容範囲は上下10%とする。
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- 必須事項
- 素材の中の指定範囲について、内容を簡潔で明解にまとめるこ と。
- 自分の経験に基づく具体例で内容と関連するものを、説明の中 にうまく織り込むこと。例えば、単語認識に関する素材をまと めるならば、自分の語学学習における「単語記憶/想起」の経 験と関連付けることなどが挙げられる。
レポートコピペ問題について
Internetなどから素材を集めて、コピー and ペーストでレポートを仕上げるこ とは試験における不正行為と同罪であり、当該学期における全ての取得単位の剥 奪と一定期間の停学に値します。さらに、他人の著作物を正当な引用ではなく盗 用することはそれ自体が重い罪であり、そのような行為を行うことは社会的信用 を大きく失うと肝に命じてください。
以下のリンク先(2007年当時)に示されているように、この問題についてはさまざまな意見があ り、厳罰だけで取り締まれるものではないことも承知しています。しかし、少な くとも英文の提出物に関して「英作文に自信がない/面倒くさいから」という理 由で安易にコピペに走ったと思われるものは厳しくチェックしていきます。疑わ しい英文をネット検索して盗作を判定してくれるサービスもあるということを、 レポート提出者は知っておいてください。
- 日本のBLOG
- アメリカでの状況
さらに2011年8月においては以下のような意見やツールが出ています。