年金・医療・失業保険や他の社会保障による再分配の規模や形態、供給されるべき公共財の種類と量、種々の課税ベースでの税負担比率、政府赤字の大きさ、財政政策・金融政策の形成、政府の政策スタンス、などを決める要因は何か?これらの政策決定や制度設計では、それに直接かかわる政治家と官僚、種々の利益集団、そしてそれらの政策の影響を直接・間接に受ける国民を巻き込んだ政治プロセスが重要な役割を果たしている。国民は選挙において代表者たる政治家を選び、政治家は選挙民の意思を政策決定に反映させるべく立法活動に参加する。政策決定プロセスの参加者は政治家だけではない。官僚や利益集団も重要な構成員であるし、さらには学者・研究者も審議会活動を通じて影響を与えている。こうした広い意味での政策決定プロセスを分析するための道具を解説し、具体的な政治経済現象を分析するいくつかのモデルを紹介することが、この講義の目的である。この講義では、投票理論、交渉ゲーム、エージェンシー理論、社会的選択理論、公共選択論などを基本的なツールとする。具体的な講義計画は次のとおりである。
定期試験によって評価点を決める。出席は単位取得の必要条件である。レポートの提出を求める場合もある。
講義資料配布の予定