2003年4月に「次世代映像文化の人材育成」を目的に開校した早稲田川口芸術学校はこれまで、百数名の卒業生を輩出し、その多くは放送、アニメーション、CGなどのコンテンツ制作会社や映画の撮影現場で活躍しています。さまざまな映像祭で受賞・ノミネートされた作品も数多くあります。
大学や専門学校など映像を専門とする多数の教育機関が存在しますが、その中で埋没することなく、特別な存在であり続けたいと、私たちは願っています。
そのために、「新・映像文化教育宣言」として、以下のような教育目標をまとめました(2005年度の早稲田大学川口芸術学校の入学案内から)。
1.少数先鋭、集中実習による実践教育
2.領域を超えた広範囲な映像基礎教育
3.映像制作者としてのモラルと社会性の確立
4.社会とつながる学習環境
5.早稲田大学フルサポート

私たちにとっては、どれも重要な要素ですが、このサイトは、3と4を担う「映像ジャーナリズム」系の授業やプロジェクトの成果を中心に構成されています。すべてのプロジェクトは、「街へ出る」「地域を知る」「地域でコミュニケーションを創る」の3つのキーワードを学習目標に掲げています。映像制作者として自立するためには、技術力だけでなく、知識を蓄積し、クリティカルに物事を考えることが必要です。「映像ジャーナリズム」系の授業では、メディアをクリティカルに読み解き、主体的にメディアを選択する能力「メディア・リテラシー」を採り入れています。昨今、制作者としての倫理観が問われる不祥事が相次いでいますが、映像制作者にも「送り手」という立場だけでなく、一人の市民としてメディアを振り返り、冷徹に見つめる視点が欠かせません。
早稲田大学川口芸術学校で開発された映像教育メソッドは、早稲田大学の文学部や理工学部等においても展開しています。メディアが偏在する複雑な現代を生き抜く力として、映像やメディア・リテラシーを学んだ受講者の成果もこのサイトで紹介しています。

「Action! 映像メディアを学ぶ」はまだ発展途上です。今後の学校の展開および次世代映像の動きに連動し、進化し続けます。

   
 

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