蕭佳華 山塚遼 高橋慶 久野茜 等々力敦
舞台演出家の横山仁一は劇団「東京オレンジ」を主宰し、演劇教育の普及にも取り組んでいる。「横山式」とは、横山が早稲田大学時代から何十年もかけ、開発してきたユニークな演劇トレーニング手法のことである。この手法の実践を通じて、彼の演劇への熱い情熱と夢を伝える。
千葉県いすみ市大原町に在住の森川さん夫婦。奥さんは韓国人である。日本に嫁ぐ事を決め、国の家族の反対を押し切り、千葉県の田舎へと移り住む。日本語が話せず、友達を作る手段として、キムチを作り始め、そのキムチが噂となりモリカワ食品(キムチ工場)を設立。数十年たった今も、自ら仕事場に立ち、キムチの味を守り続ける。この作品では、国籍、年代を問わず、様々な人に彼女の見てもらい、人間のあらゆる可能性に気付いて欲しい。
東京都在住、落語家の林家うん平さん(48歳)は自らの夢を追いながら、落語を通して人々に夢や愛の大切さを伝えている。子供の頃から人を笑わせたり、目立つのが大好きで、小学校のとき落語の持つ人間愛に出惹かれ、将来の夢に定めた。以後は落語を愛し、両親の反対や下積みの苦労に耐えながら、家族の愛に支えられ、無我夢中に精進してきた。現在は寄席だけに留まらず、イベントの司会など様々な分野で活躍している。
東京都調布市に住む吉村竜児さん(37)は、インプロビゼーションという台本のないお芝居のプレーヤーでありトレーナーである。また、カウンセラーであり、双子の父親でもある。彼は中学卒業すぐに渡米し演劇について習った。11年間のアメリカ生活後帰国し、俳優を夢見て奈良橋陽子が率いるアップスアカデミーに第一期生として入所した。そこでインプロと出会い、本来俳優のトレーニングのために開発されたインプロをコミュニケーションの手段として利用していくようになる。現在は、千駄木にあるスタジオで、サラリーマンや役者さんにインプロを教えている。
二年前からフリークライミングの練習を始めた尾上彩(11)は、2007年のJFA(Japan Free Association)日本選手権に最年少で優勝した。将来、国際大会に出場する夢を抱く彩の生き方から、私たち自身が幼い頃に見た夢を再び思い出してほしい。