野村研に来たい人へ
劇場認知科学 | ライブサイエンス に興味を持ったすべての方へ
- 「こういう研究者になりたい」という憧れの研究者を持ってください.あなたが重要な決断をするとき,内なる声・内なる目として助けてくれます.といっても,それが野村である必要はありません.
- 世界には,実現したものだけが残ります.プロトタイプ(α版)をまず作りましょう.実験計画や調査票,プログラムのことです.また,結果を図にしましょう.それにより精緻化や細かな議論ができます.
- 野村は“日本ならではの研究を輸出する”,つまり,“日本発の研究”というコンセプトでグローバル化を目指しています.
学部3年生として
- 野村研では,日常生活にある認知・体験過程を研究の原点として大事にしています.日常生活や大学での学びを通して見つけた気づき・こだわりをメモしておきましょう.これが研究テーマのヒントになります.
- ゼミ配属にあたって,推奨科目・指定科目を設定しています.研究に必要な基礎知識を学び,身につけてもらうためです.留学や進路変更で受講できていない場合は相談してください.
- 野村研はいわゆる理系といわゆる文系のハイブリッドの研究室です.既存の学問領域の枠組みにとらわれず,劇場認知科学という新たな分野として実証的・理論的に研究を進めていきます.
- プログラミングは必須ではありませんが,C言語,Pythonなど,何か一つでもできると研究の幅が広がります.具体的には,劇場認知科学ゼミの研究資源も参照ください.
学部4年生として
- 基本的には,専門ゼミを受講した学生が進学します.
- すでに研究の追試を経験しているはずなので,研究計画を立てて自主的に進めます.
- 野村は,学生の詳細なスケジュール管理をしません.必要なら,学生から教員にアポを取ってミーティングを設定してください.
- 学部4年生は練習で研究をしているのではなく,すでに研究者の一人であるということを自覚すると指示内容の意味が納得できるようになります.
修士課程の学生として
- スタートダッシュを大事にします.標準年限2年は短いというだけではなく,その後のキャリアにも影響するからです.
- 基本的には,修士課程の間に少なくとも1回は国際学会で発表します.卒論のテーマでも,新規のテーマでも構いません.まずはアカデミックな場を経験することが大事です.
- 修士課程での研究にかかる論文掲載費や渡航費は,その大部分を教員が獲得する競争的資金(学内研究費,科研費)により支出しています.資金提供者(納税者)への学術的な貢献によるお返しを意識することは,社会的にも重要です.
- 外部から進学を希望する場合には,必ず出願以前に野村に相談してください.人間科学研究科としてもそのように進めています.
博士後期課程の学生として
- 研究者養成を主たる目的としています.将来的に研究を継続していくという観点から,博士論文のテーマについては発展性を重視しています.
- 博士課程での学びは,その後の研究の基盤を作ります.初年度前半で自分の研究テーマに関連する先行研究をまず100本ほど読み進め,できる限り年度内にレビュー論文を書きます.
- 成長を続けるためには,専門性を高めつつ,他の分野の研究者とも交流を持つことが重要です.このため,様々な場での発表を推奨しています.指導でも,プレゼンを重視しています.
- 修士課程の場合と同様,外部から進学を希望する場合には,必ず出願以前に野村に相談してください.
日本学術振興会PD,日本学術振興会RPDとして
- 野村は受入教員になることができます.
- 研究手法による制約は少ないと考えています.心理実験,フィールドワーク,数値実験などが可能です.
- すでに博士号を取得したPDやRPDはすでにいっぱしの研究者ですから,指導というよりも共同研究という関わり方になります.一緒にいい仕事をたくさんしましょう!
研究員として
- 将来的には,大型科研費を得たり企業から研究を受託して大規模な研究を行いたいと考えています.その際には,次のようなチーム構成を構想しています.
- [実験班]論文を書く以前に,多角的な仕事が求められます.エキスパートへの依頼,劇場関係者との連携,イベント(実験)の広報,参加者へのフィードバックなどです.
- [数理班]論文を書く以前に,パワフルな解析が必要になります.通常の数値計算に加え,画像処理等で並列処理を行います.一方で,集合行動の状態を人間にわかりやすく可視化することも必要になります.
- 2021年8月から株式会社テムズ様との間で共同研究契約を結び,研究を行っています.
劇場認知科学ゼミの研究資源
実験機器
- [共同]視線計測装置(Tobiiグラス)
- 視線計測装置(Tobiiナノ)
- ウェアラブル心拍計(myBeat, WHS-1,PCで同時計測)7個
- ウェアラブル心拍計(myBeat, WHS-3,スマホで計測)3個
- ウェアラブル加速度計(ART-Promotions, WAA-010,PCで同時計測)7個
- VR体験装置(Oculus Rift s)株式会社魔法アプリ様とのコラボレーション
- 多チャンネル感情評定ダイアル(ユーモア・メータ)
利用できるソフトウェア
- MATLAB(早稲田大学の包括ライセンス)
- SPSS(早稲田大学の包括ライセンス)
- AMOS(早稲田大学の包括ライセンス)
- VR寄席体験ソフトウェア(研究室で開発)
- 瞬目自動検出プログラム(Python,研究室で開発)
- 顔特徴点検出プログラム(Python,研究室で開発)
- 視線の集合行動解析プログラム(Python, 研究室で開発)
- リカレンスプロット,因果推論等の解析プログラム(C言語,研究室で開発)