菱山玲子(Reiko HISHIYAMA)
早稲田大学理工学術院 創造理工学部経営システム工学科 准教授
研究活動
研究内容
分散人工知能の技法を用いた知識コミュニティの活動支援
人間の社会的活動,組織や市場取引のあり方は,インターネットに代表されるコンピュータ・ネットワークの発展により大きな変化を遂げました.なかでも,インターネットの普及は,それまで独立して活動していた人々を相互に結び付け,共に活動することを可能にしました.
それぞれの人が行っている活動を有機的に結び付けることができれば,そこに新たな組織が生じ,新たな知識を産出することが可能となります.そのような有機的な結び付きを実現するためには,コンピュータによってどのように人間活動を支援するかを考える視点が欠かせません.また,人々の活動をネットワークにより接続することで,それぞれの人にとってどのように有益な知識を産出することができるか,という問題にアプローチする必要があります.このような課題を背景として,有益な知識産出のための方法や,産み出された知識の蓄積や再利用の方法の獲得に,期待が寄せられています.
本研究では当初,多様なニーズを持つ企業が参加する組織コミュニティをマルチエージェント・シミュレーションにより実現し,「共適応」の概念を研究することからスタートし,その応用として次世代の電子調達活動のための取引基盤モデルを研究しました.現在は,多様な人々による活動が関与するフィールドにおいて,コンピュータがどのようにこれらの活動を支援することができるかという問題について,企業内の意思決定やコミュニケーション活動を応用として情報科学の立場からアプローチしています.
ビジネス倫理/CSR・科学技術コミュニケーションのための参加型デザイン
工場操業による大気・水質汚染,BSE問題にみる食の安心・安全の確保など,社会の中で科学技術をとりまく問題が顕在化し,同時に,企業の社会的責任(CSR:Consumer Social Responsibility)が意識される時代が到来しつつあります.未来に向けて持続可能社会を形成するためには,企業と,そのステークホルダーとしての消費者や市民自身が,特に科学技術の進展から新たに生じる様々な社会的課題の現状やその背景,構造を理解することが不可欠ですが,その科学的背景は非常に複雑であるため,一般的な消費者や市民がその問題を理解することは容易ではありません.
本研究では,人間やエージェントを参加させるインターネット上の参加型シミュレーションを用いて,フィールドとの接続が確保された環境でのコミュニケーション活動の実現をめざします.企業人,消費者や市民など多様な人々に科学技術と社会との間に生じる問題を効果的に伝達するための技法の研究からスタートし,科学技術コミュニケーションの目的を達成するための新しい方法とその評価について検討しています.現在は,バイオ企業や行政の役割を考えるための遺伝子組み換え作物問題や,複雑な気候変動の仕組みの下で多様な立場からの意思決定を考えるための地球温暖化問題を扱う参加型シミュレーションを中心に取り組んでいます.
今後の社会を担う企業には,製品やサービスの経済的価値のみならず,その社会的価値を重視した新しい経営スタイルが求められます.参加型手法のデザインを通してその社会的責任を考え,企業と人間とのよりよい関係の構築を支援します.
学位
京都大学博士(情報学)
社会貢献活動
学内委員
全学---
男女共同参画委員会環境制度部会(2008-)
男女共同参画委員会サポートセンターWG(2008-)
理工学術院---
実験教育センター情報系部門委員会(2007-)
理工メディアセンター運営委員会(2007-)
理工学図書館図書委員会(2008-)
学科---
ネットワーク委員(2007-)
他いろいろ
各種委員
整理中
講演・地域貢献
整理中
オフィス
〒169-8555 東京都新宿区大久保 3-4-1 51-15-04A
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