最近の関心と活動より

【2010年2月20日:関西大学にて】

広告学会関西部会で「萬年社コレクションの調査研究について」ということで報告。最新の業種別テープ本数を提示。萬年社OBで広告研究者の方から萬年社創業者・高木貞衛氏の秘話なども伺えた。

【2009年11月28日:大阪市立大学文化交流センターにて】

「萬年社コレクション調査研究プロジェクト報告会」と題して、過去一年ほどすすめてきた萬年社コレクションの整理調査状況を初めて公表した。約九千本のテレビ・ラジオCMのテープ、およそ90箱ある文書・印刷資料について、概略を報告し、デジタル化したラジオCMの一部を聴かせた。萬年社のOBをはじめとしてシャープ広報部の方や、若手の研究者など約60名の来会者があり盛会であった。

【2009年8月4日:ソウル大学にて】

ソウル大学言論情報学科でのセミナーは、姜明求先生司会で、プロパガンダとメディア史をテーマに日本から立教大学の井川充雄先生、朝鮮史研究の小林聡明先生と私の三名が報告した。十年ぶりに訪れたソウルは液晶画面がどの通りにもあふれていました。

【2009年3月26-4月4日:エジプトにて】

カイロ大学文学部日本語学科で近代日本の新聞について講義した。日本語を学んだ男子学生やスカーフを巻いた女子学生たちが熱心に聞いてくれた。繁華街は夜3時頃まで明るく、観光地でもあちこちに子供たちが大勢いて、みな人なつこく明るい。イスラム社会の未来を感じた。

【2009年3月17日:大阪市立大学にて】

文学研究科重点研究の国際シンポジウム「往来する都市文化-《断片》から探るアジアのネットワーク」と題して、三つのセッションで合計九名の研究報告があった。私の担当は第三セッションの「アジアにおける都市文化としての広告」で、竹内幸絵さん「関西モダニスムと広告」、呉咏梅先生「衛生・美のモダニティを売りましょう」、黄昇民先生「現代中国の屋外広告の30年」という興味深い報告がそろい、当日の参加者はのべ百人を超え、報告書の残部がほとんど無いという盛況であった。

【2009年2月5-14日:ワシントンにて】

 公文書館とプランゲ文庫に通うあいまにNewseumへ出かける。新聞やテレビの展示の中には、日系人向けの日本語新聞も取り上げられていた。本屋やショップも充実していて、家族連れで楽しめるようになっていた。

【2008年12月21-23日:早稲田大学にて】

「日中ジャーナリズム研究サミット」と題する二つのシンポジウムに参加。一日目は上海を中心とした「租界のメディア」に関する報告。二日目と三日目は「スポーツとメディア」と題して、北京オリンピックと東京オリンピックの話を中心にした報告。日中研究者の協力は、これからのアジア公共圏の要である。

【2008年12月13日:大阪市立近代美術館準備室にて】

大阪メディア史研究会で、旧萬年社所蔵資料の引き札を閲覧。つづいて報告頂いた同志社大学院生の熊倉一沙さんの「正月引札」の研究は、内容の充実した興味深いものでした。

【2008年12月6日:龍谷大学にて】

龍谷大学アフラシア平和開発研究センター主催のシンポジウム「よみがえるルース・ベネディクト -紛争解決・文化・日中関係-」で、「心理戦における日本研究」を報告。ベネディクトの『菊と刀』が近年、中国で読まれ、十三種類の中国語訳が出版されているという報告に驚く。

【2008年11月3日:大阪市立大学にて】

市大新聞発刊60周年記念イベントとして開催されたシンポジウム「大学生と新聞」に、実習の学部生とともに参加。「大学と新聞の過去・現在・未来」を報告。市大新聞OBの方々と交流。

【2008年8月30日-9月7日:ロンドンにて】

Imperial War Museum などで、宣伝ビラに関する調査。

【2008年7月19日:神戸大学にて】

外交史研究会で「宣伝ビラにみる太平洋戦争おける対日プロパガンダ」を報告。五百頭旗先生、筒井先生など多数の研究者に参加頂き、感謝申し上げます。

【2008年7月4日:大阪歴史博物館にて】

日本印刷学会西部支部の「印刷の歴史・文化研究会」で「明治初期の上方におけるニュース・メディア」を報告。時間切れで途中で終わってしまって残念でした。

【2008年6月14日】

木戸孝允をはじめとした明治維新の志士たちと交流があった大阪の老舗料亭「花外楼」で、歴史ミュージアム第十一回「錦絵新聞にみる明治維新の京・大阪」という題で講演する。講演後のお食事が美味でした。

【2008年6月8日】

日本マス・コミュニケーション学会のワークショップ「ジャーナリズムにおけるオーディエンス」で討論者として話す。30名ほどで活況であった。

【2008年6月1日】

呉において行われた軍事史学会に参加。海軍の町・呉の独特な雰囲気に触れた。

【2008年3月25-4月6日】

カリフォルニア州立大学、およびスタンフォード大学フーバー研究所で資料調査。あいまにサンフランシスコの日本人町と日系人関係の資料館を見て回った。思ったより肌寒かったサンフランシスコは、とてもユニークな都市だ。日本人町近くの日米資料室にあるという岡繁樹の自筆自伝を探したが、管理をしていた岡省三氏が亡くなられており、その娘さんのキャシー岡さんにコンタクトできたものの、文書の管理責任が今、問題になっており、開けてみせられない状態であるとの話で、結局、文書を確認するまでに至らなかった。<

【2008年3月9-16日】

久しぶりにワシントンDCへ。メリーランド大学ホーンベイク図書館に移動したプランゲ文庫を訪問。坂口英子文庫長の案内で文庫内を見学。スペースが大きくなり、きれいなロビーも出来ていた。国立公文書館および米国議会図書館でも資料収集を行い、短い滞在だったが収穫があった。

【2007年12月23-24日】

中国の北京、伝媒大学にて開催された、日中メディア研究会のシンポジウムに出席。「新聞読者と消費社会」という報告をする。参加者の中国人から、自分の祖父母は字が読めず、両親は新聞を読み始め、自分はあふれかえる情報の中に生きている、そういった過程を日本は百年かけて来たのだが、中国ではもっと短い時間にそういう変化をくぐり抜けているのだという感想を聞いて、あらためて中国における近代化のスピードを実感した。

【2007年12月10日】

高槻市の公民館で「松本清張と新聞」という題で講演。中高年層の方々が参加されて盛況で質疑も活発でした。

【2007年12月1日】

東京大学駒場キャンパスで開催されたシンポジウム「戦争とメディア、そして生活」(神奈川大学・孫安石氏が組織)に出席、「エフェメラル・メディアとしての対日宣伝ビラ」を報告した。会場は人があふれるほどの盛況で、絵はがき、ポスター、着物の戦争柄など、いずれも充実した報告でした。

【2007年10月27日】

日本大学で行われた日本マス・コミュニケーション学会秋期研究発表大会で報告。論題は、「第二次世界大戦インド・ビルマ宣戦における英国指揮下の対日宣伝-「軍陣新聞」を中心として」。台風による豪雨の中、ご静聴頂いた方々に感謝いたします。

【2007年6月8-11日】

熊本学園大学で日本マス・コミュニケーション学会があり、サテライト・シンポジウムに出席。熊本市内では、神風連資料館、徳富記念園、帰路立ち寄った佐賀市では、佐賀の乱関係者の墓所や大隈重信の記念館などを見て回った。

【2007年6月2日】

高知県安芸市立歴史民俗資料館で岡繁樹に関係する寄贈資料を閲覧。浄貞寺で岡繁樹の記念碑および弟の岡直樹、岡家とゆかりの深い黒岩(涙香)一族の墓所を拝む。

【2007年3月:ロサンジェルス】

UCLAの図書館で資料調査。地下の閲覧室はクーラーが効きすぎて寒かった。

【2007年2月21日:大阪】

毎日新聞大阪本社で大阪紙面研究会に出席。二年間五回にわたって報告し、検討してきたが今回で最終回。作り手の人たちと直接に意見交換できる貴重な機会でいろいろと学ばせていただいた。

【2006年11月25日:大阪】

大阪市立大学文化交流センター(梅田サテライト)で20世紀メディア研究会第35回研究会関西大会を開催。私は極東連絡局(FELO)の資料を照会する報告を行った。

【11月3日-12月17日:伊丹市立美術館】

「明治大阪の錦絵新聞-大衆ジャーナリズムの開花」という題名で錦絵新聞の展覧会が開催された。大阪城天守閣南木コレクションをはじめとして、百点以上の大阪の錦絵新聞が開催され、私は監修と解説に携わった。また、これに関する風刺画講座も開催された。予算が削られて苦しい中を貴重な展示の機会を与えてくださった坂上義太郎館長に感謝したい。

【6月18日:横浜】

占領・戦後史研究会の山極晃氏『米戦時情報局の「延安報告」と日本人民解放連盟』合評会で報告する。日曜日で雨にもかかわらず多数の参加者あり、感謝。

【6月17日:東京・早稲田大学】

20世紀メディア研究会の月例研究会で「岡繁樹『軍陣新聞』とその周辺」を報告する。

【6月10日:大阪・関西大学】

日本マス・コミュニケーション学会のワークショップ「戦争報道における輿論と世論」で、討論者として報告。

【3月上旬:ロンドン】

公文書館に毎日通い、第二次世界大戦時の対日心理戦に関する文書を調査。

【2006年2月24日:大阪】

学部学生と共に行った調査の報告書『新聞の現在と将来-大阪における記者と読者の調査から』の原稿をようやく印刷所へ入稿。3月下旬に出版の運びとなった。

【7月5日:東京】

東京大学情報学環の「戦争とメディア」研究会で、第二次世界大戦時の対日宣伝ビラの調査について報告。

【3月31日:シカゴ】

American Asian Studies の年次総会と並行して開かれた司書の会合で占領期雑誌データベースに関する報告を行う。シカゴ大学の図書館も拝見した。

【3月12日:東京・早稲田大学】

20世紀メディア研究会で「村嶋帰之と大阪のジャーナリズム」を報告。『大正・昭和の風俗批評と社会探訪-村嶋帰之著作選集』全五巻刊行を記念して。

【2005年1月25日-2月3日:ワシントンDC】

アーカイブスで資料調査。大雪直後のワシントンは寒かった。

【11月27-28日:長野県駒ヶ根市】

多言語社会研究会の合宿。安田氏著書の合評会。市立図書館所蔵の竹村文庫で日本の明治期から昭和に至る教科書を拝見する。

【11月20-21日:熊本】

日本社会学会研究大会で熊本大学五高記念館を見る。花岡山で西南戦争の官軍墓地などの戦跡を散策。

【10月9日:大阪】

大阪市立大学の梅田サテライトで、「大阪社会文化事業史研究会」に参加。戦前・戦中の関西の高等女学校卒業生の文化とメディアに関する調査についての興味深い報告を伺った。

【9月18日:大阪】

勤務校の大阪市立大学で開催したシンポジウム「近代大阪の都市文化」で「大阪の新聞と女性読者の組織化」という題で話す。毎日・朝日・産経各社の社会文化事業団の協力を得て、「大阪の新聞と社会事業」という展示も15日から24日まで開催した。

【9月17日】

オーストラリアのメディアABCの海外向けラジオ放送であるラジオ・オーストラリアのインタビュー番組「チャット・ルーム」に出演してキャンベラで収録した分が、この日にオンエアになり、インターネットでも流された。しかし、本人は自分の英語インタビューがどんなだったかを聞き損ねた。

【8月24日:キャンベラ】

オーストラリア国立大学アジア太平洋研究所のセミナーで、対日宣伝ビラについて話す。キャンベラには二週間滞在して、公文書館などで資料を見る。