旧現代語、死語?

若い人と話をしていて、つい口をついて出る言葉が通じないことが多くなりました。どうやってそのような言葉が身についたのか自分でもよく分かりませんが、通用してほしい言葉がたくさんあり、つい使ってしまいます。「和訳」と「用例」を添えておきますので、参考にしてください。

  か  さ  た  な  は  ま  や  ら     誤用 

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さるまね
(さるがひとのまねをするように)意味も考えず、わきまえず、表面的に似せたしぐさをすること。

上げ底(あげぞこ)
見かけに比べて、中身が薄い
(使用例)ゼミ発表で、自分で考えましたと言いながら、ほとんどは参考文献の内容をコピペしただけ、という場合。
当たるも八卦(あたるもはっけ)
「八卦」は占い師のお告げ。あてにならないこと、あるいは、占いの言うことだから気にするな。
あんちょこ
教科書の解説本。問題の解き方などが書いてあり、苦労して教科書を勉強しなくても、安直に解答が得られるという利点がある。「安直」から派 生? 
鵜飼い(うかい)
複数の鵜(という名前の鳥)に犬のような首輪を付けて川に放し、鮎などの魚を咥えた頃を見計らって呼び戻し、捕った魚をはき出させる、という 古代から伝わる伝統的な、考えてみれば残酷な「漁法」。長良川の鵜飼いが有名。
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
馬に(ありがたい)念仏を聞かせても知らん顔されるように、どんな貴重な話をしても通じない様、似た表現として、豚に真珠、猫に小判、など。
鉛筆舐め舐め(えんぴつなめなめ)
鉛筆を舐めながら一生懸命書く(昔の鉛筆は、湿らせることによって黒さが増した)、転じて、考えながら苦労して書く。
おぼつかない(覚束ない)
景色がよく見えない、記憶があいまいな。

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外交辞令(がいこうじれい)
交渉相手に好感を持たれるような言葉。口先だけのほめ言葉、心にもないお世辞、など、否定的な意味で使われる。
蛙の面に水(かえるのつらにみず)
(かえるに水を掛けても気にしないように)怒られようが何しようが、何を言われても平気、無頓着、鈍感。
風が吹けば...
風が吹けばほこりが立つ、ほこりが立つとめくら(盲人、差別語?)が増える、めくらが増えるとあんまが増える、あんまが増えると三味線弾きが 増える、三味線弾きが増えると三味線が売れる、三味線が売れると(三味線の皮を張るために)猫を捕まえる、猫がいなくなるとネズミが増える、ネズミが増え ると桶をかじる、桶がかじられると桶が売れるようになって桶屋がもうかる。

刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)
(戦う道具が無くなって)打つ手がないことを表現したもの。万策尽きる(中国の故事から)
雁首(がんくび)そろえて
全員揃って(否定的に)。雁首はきせる(たばこを吸う道具)の頭のこと、転じて人の頭部を言う。
木に竹を接ぐ(きにたけをつぐ)
竹と木を接いでも育たないように、不調和、不適合、不釣り合い、の様子を表すたとえ。不自然で筋が通らないとか、唐突で理屈が通らないなど、 理解不能な話の展開に対して使われる。
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)
良い物も悪い物も混ざっているさま。
(使用例)「どこで調べたの?」「googleです」「ググったものは玉石混淆、むしろ石ころだらけだからそれで調べた気になって はいけない」
金科玉条(きんかぎょくじょう)
是非とも守るべき大切な法律、あるいは決まり事。否定的な文脈で用いられ、硬直化している様を表す(「xxを金科玉条のごとく振り回す」)。
群盲象を評す(群盲象を撫でる)(ぐんもうぞうをひょうす)
盲人が象をちょっとだけ触っても全体像を言い当てるのは難しいように、視野の狭い人たちが集まって議論しても全体を見通すことができない状態 を言う。
(使用例)ゼミの発表で、参考文献の内容を中途半端に理解して、その発表内容だけから(想像しながら)議論が進む場合。
子供の使い
言われたことしか対応しない、要領を得ない。
(使用例)ゼミのコメントに対して、次の発表で、それに対応するだけ、自分では何も考えないような内容をプレゼンした場合

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じくじ(忸怩)
(自分の行いについて)心の内で恥じ入る様。「内心忸怩たるものがある」。
自転車操業(じてんしゃそうぎょう)
赤字になることは分かっていても、操業を止めれば完全に倒産という事態を回避するために操業を続けること。転じて、その日暮らし、短期的な目 標しか設定できない様
尺取り虫(しゃくとりむし)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%82%B7
重役出勤(じゅうやくしゅっきん)
普通より遅めに来ること(やゆして)
(使用例)ゼミに遅刻してきた学生に「ほぉ、重役出勤ですか」
人海戦術(じんかいせんじゅつ)
大勢を動員して何かを仕上げること
(使用例)研究室の大掃除、あるいは、あるテーマに関して、分担して文献検索をする
せんみつ
千個の台詞の中には3個しかない(というくらい、嘘が多い)。千件のうち、まとまるのは3件程度(不動産屋)。
禅問答(ぜんもんどう)
かみ合わない議論
(使用例)ゼミのプレゼンで、舞い上がり、人の質問が理解できずに、勝手に自分の思ったことを主張し、質問した側もその回答を自分 流に解釈して納得してしまうような場合
袖の下(そでのした)
賄賂

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他山の石(たざんのいし)
他の山で取れる石くれも自分の山の(貴重な)石を磨く助けになる、ということから転じて、他人の間違った言行を(しないように)自分の役に立 てること。「もって他山の石となす」。類似表現「人の振り見て我が振り直せ」
たらい回し
責任転嫁、面倒なことを他人に押しつける
つんぼ桟敷(つんぼさじき)
必要なことを知らされないことをいう。「桟敷(さじき)」は芝居小屋で、土間から一段高く作った(上等な)見物席のこと。歌舞伎小屋で、2階 席一番後ろの桟敷のことをいう。せりふがよく届かないことから「つんぼ」と名付けた、それが転じたもの
伝家の宝刀(を抜く)(でんかのほうとう)
最後の切り札を使う
(使用例)ゼミの発表で、返答に窮すると「それは今後の課題です」と言って逃げる場合
隣の芝生は青い
「青い」は青信号の青と同じで「緑」の意味。家の庭の芝生は所々はげているが、隣の家の芝生は青々として、きれいに見える、うらやましい、という良くありがちな気持ちを表したもの。「芝生」でなくても何でも代用はきく。人の持っているもの(手の届かないもの)は何でも、自分のものより良く見えるものだ(本当かどうかわからない、相手もそう思っているかもしれない)、あまり人のものを(人の目を)気にするな、ということ。
泥縄(どろなわ)
泥棒を捕まえてから縄を綯(な)う(準備が悪い)
(使用例)ゼミの始まる2時間前に来て、その日の発表プレゼンを用意している場合
To be, or not to be: that is the question
シェークスピア「ハムレット」Shakespeare"Hamlet"の中の台詞、「死ぬべきか、生きるべきか、それが問題だ」。2択状況で の決めぜりふ

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梨のつぶて(なしのつぶて)
こちらから何か言っても無反応、返事がないこと。なしは「無し」をしゃれて言い換えたもの、「つぶて」は「礫」小石のこと。(気を引くため に)小石を投げても何の反応も返ってこない状況を転用したもの
(使用例)メールを送ってもなしのつぶて
ぬえ(鵺)
日本古来の妖怪、物の怪の類、転じて、得体の知れないもの
猫に小判(ねこにこばん)
価値が分からない様子
寝た子を起こす
平穏なところでわざと波風を立たせるようなことをしたり、言ったりすること。せっかく寝かしつけた子を起こせばまた騒ぎになる、ということから。
のれんに腕押し
手応えがない、張り合いがない
(使用例)ゼミで手抜きの発表をして、もっときちんと勉強してこなければダメじゃないか、と懇々と諭しても、けろっとしている

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馬脚を現す(ばきゃくをあらわす)
馬脚とは舞台で馬の足を演じる役者のこと、客に見えては困る。転じて、化けの皮がはがれる、隠していた本性や悪事が明らかになる。(使用例) ゼミで突っ込まれて、一夜漬けがばれてしまう。
白墨(はくぼく)
チョークのこと。昔の学校は筆と墨でコミュニケーションしていた名残で、「白い墨で書いたような」字を書く道具を白墨と呼んだのではないか。
馬耳東風(ばじとうふう)
人の意見や忠告を聞き流す、人の意見を聞かない、あるいは理解できない
反面教師(はんめんきょうし)
まねてはいけない行いをする教師。毛沢東が言ったもので、望ましくない人物を追放する代わりに、身近に置いて「ああなってはいけない」という ことを人々に知らしめるための見本にしたことから。
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
価値が分からない様子
文明の利器(ぶんめいのりき)
先端技術を生かした便利な道具
本丸
丸はお城の建物のこと、外側から一の丸二の丸三の丸と続き、中核に本丸が置かれた。転じて、物事の本質、あるいは中核になる事物をいう。

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まちぼうけ
北原白秋(詩)山田耕筰(曲)の童謡、出典は「韓非子」。本来、ムダなことをして無為に過ごす、の意味だが、転じて、約束をすっぽかされたこ とを言う(まちぼうけ まちぼうけ ある日せっせと野良稼ぎ そこへウサギが飛んで出て ころり転げた木の根っこ)
眉唾(まゆつば)
眉につばを付けていると、狐や狸に化かされることはない、という俗言から生まれた言葉。転じて、信用できない言葉、行為、現象などを総称した 言葉として使われる。「それってまゆつばモンだね」のように使う。
水入り(みずいり)
相撲が長引いたとき、勝負を一旦中断して間を置くこと。転じて、緊張状態が続いたとき、「この辺でひとまず水入りにしよう」、などと使う。
耳学問(みみがくもん)
人からの聞いただけの知識、聞きかじりとも言う
めくら判(めくらばん)
中味も見ないで決済の印を押してしまう、相手を信用して言うとおりにすること(今や差別語らしいが、そうかといって「盲人判」では通じない)
物言えば
「くちびるさむし、あきのかぜ」と続く芭蕉の句。人の悪口を言うと後味が悪い、転じて、余計なことを言うと、悪いことが起きるものだ。
門前の小僧習わぬ経を読む
環境が人に与える影響は大きい。お寺の門前で遊んでいる子供は坊主の読経を聞いて自然に覚え、さわりを口にしたりすることから。

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藪から棒(やぶからぼう)
いきなり、突然、唐突に、前触れもなく

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楽あれば苦あり
今は苦しいかもしれないけれど、そのうち必ず楽になる(からがんばれ)
李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)
わざわざ実のなっているすもも(李)の下で頭の冠を直そうとして手を上にやると、すももを取ろうとし ているのでは無いかと疑われるかもしれないから、人に疑われるようなそのような紛らわしいことは止めた方がよい。古代中国のころの言い回し「瓜田(かで ん)に屨(くつ)を入れず、李下に冠を正さず」の一部。
(使用例)試験中にきょろきょろ周りを見渡しているのを注意する場合、など。
錬金術(れんきんじゅつ)
価値の低い金属から貴金属を生成する技術。転じて、無から有を生じるようないかがわしい行為を評してこう言われることがある。(使用例)デー タが数個しかないのに、モデルのパラメータを推定して妥当性を主張する

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渡りに舟(わたりにふね)
困っているときに、ちょうど運良く必要なことが起きる

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誤用?

なさけは人のためならず
人に親切にすると、巡り巡って次は自分が人から親切を受けるようになる。 未来の自分のためと思って善行を積みなさい、ということ。 人に親切にする(なさけをかける)のは自立を妨げるのでその人のためにならない、 というつもりで誤用することが多い。
流れに棹さす(ながれにさおさす)
竿は「ものほしざお」のさおのことで、川下りの船で、流れにうまく乗るように船をコントロールするために使う。転じて、うまく時流に乗る、大 勢にしたがう、の意味。「議論に水を差す」という意味で誤用されることが多い。
汚名返上(おめいへんじょう)
前の失敗(汚名)を取り戻すためにがんばること。「名誉挽回」と混同して「汚名挽回」と誤って言うことが多い。
あらゆる人が正しいと認めている
多くの人が正しいと認めている
交通量はせいぜい10台くらい
交通量は平均的に10台くらい


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