2008年10月 1日 婉曲語法と上品語法 目次 >>


 
● 婉曲語法と上品語法


 die の代わりに pass away か depart this life を、old people の代わりに senior citizens を、be sexually assaulted の代わりに be attacked を、coffin の代わりに casket を、divorce の代わりに separate を、napkin が 「おしめ」 を意味することがあるため、この語の代わりに serviette を、rumor や gossip の代わりに新聞では informed sources を用いるというように、相手の感情を害したり、不愉快にさせないようにと気を使って意図的に使う語がある。これを婉曲語法 (euphemism) という。

 また、上品語法 (genteelism) といって、ことばを上品にしたいという意図から使われる語がある。かつては、社会的地位を暗示したいために engineer がもてはやされ、service engineer とか sales engineer とか、house engineer (ホテル や ビル の保安要員) とか、sanitation engineer (ごみ処理人) などの語句がつくられた。昨今は、center ばやりで、hospital に対して medical center を、kindergarten などの代わりに day-care center を、laboratory の代わりに technical center などが目につく。discovery center と言う名称を使った 「幼稚園」 が アメリカ の ミシガン 州にあったほどである。

 以下に上品語法の例を いくつか挙げる。

 上品語      普通語

 assist      help
 bosom       breast
 cease       stop
 desire      want
 inquire      ask
 odo(u)r      smell
 sufficient    enough

 
▼ 参考文献
 「社会で役立つ 英語習得の テクニック」 (篠田義明、研究社出版) から転載引用しました。




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