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研究プロジェクト

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持続可能なシステム研究(科学研究費補助金・挑戦的萌芽研究)

「原子力災害被災地におけるコミュニティ・レジリエンスの創造」

 本研究「原子力災害被災地におけるコミュニティ・レジリエンスの創造」は、原子力災害被災地である福島県浜通り地域を対象として、適応力としてのコミュニティ・レジリエンスの理論化と測定にチャレンジする。レジリエンス概念は、閾値内におけるストレスに対して「元の状態」に戻る「復元力としてレジリエンス」と、巨大なストレスにより「元の状態」に戻ることが不可能となり、新たな環境条件において健全なコミュニティの再建をおこなう「適応力としてのレジリエンス」という2類型に分けて考えることが有効である。東日本大震災や今後予想される厳しい気候変動による環境災害といった21世紀型大規模災害では、適応力としてのレジリエンスの構築が重要と考えられる。  

 本研究は、東日本大震災と原子力災害の被災地である福島県浜通り地域を対象として、空間的広域性、時間的長期性および社会的多様性を重視し、多様性を活かした新たな知識創造の「場」造りを重視した、適応力としてのコミュニティ・レジリエンスの理論化と測定方法の開発を試みる。
 具体的には、サステナビリティの4本柱である「環境的持続性」、「社会的持続性」、「経済的持続性」、「制度的持続性」と、適応力としてのコミュニティ・レジリエンスの3つの基本要素である「資源性能」、「資源バックアップ」、「資源多様性」を組み合わせた「3×4マトリクス」を仮説として設定し、福島復興の実地調査からその理論化と指標化にチャレンジする。

3x4マトリクスによる適応力としてのコミュニティ・レジリエンス測定フレーム

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