Lab. TOP 都市・地域研究所社会科学部社会科学研究科オープン教育センター早稲田大学

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調査・研究
 Research themes and outputs 

社会科学からの研究アプローチ

人間の居住環境の研究を柱とします(地球環境も関係しますが、主たる研究の中心ではありません)。 都市や住宅などの人造環境は、人間がつくったにもかかわらず、その環境特性への社会の無知、社会の制御の失敗から、人間自身を迫害してしまうことがしばしばです。その問題をただ指摘するだけではなく、社会システム運営の知=「計画学」で乗り越えるための研究が主たるテーマです。

計画学はいろいろな学問にわたりますが、個々人の内面に帰属する人間環境の概念( 「環境の心地よさ」等 )は人文科学的なテーマで、本学では文学部や人間科学部で研究されています。都市に生じる問題を、外科手術的に解消するのが、工学技術(建築学や土木学)の発想で、本学では理工学部で研究されています。 社会科学研究科、社会科学部に設置された居住環境の研究室である私たちは、社会科学(=2人以上の人間の相互作用から生じる問題の科学)的アプローチから、社会問題の発生は、社会の問題解決プロセスの失敗、あるいはそもそも社会システムの欠陥にあると考え、社会的なしくみの改善を通じて解消、問題の予防を図る研究をしています。


現在の研究

1.成熟社会の居住環境の問題研究 居住の典型的な問題は、「高」「遠」「狭」、すなわち、住宅需給における量、場所、質のミスマッチが中心といわれます。その内容は、20世紀の成長都市の問題(過密、住宅不足、低質、画一化、住工混在)から、21世紀の成熟都市の問題(空家、改修、建替(マンション、公営住宅、戸建)、木造密集、外国籍市民との共住、防災、福祉、ホームレス)へと変化しています。
研究室では、変わりゆく東京都心と近郊都市について、その地域の現状と政策を研究しています。各地の事例とともに、とくに東京都新宿区と埼玉県川口市をケーススタディ地区としてとりあげて研究しています。

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2.世界の居住環境の国際比較 世界には約200の国があり、その居住のあり方は地域の気候風土によって様々です。居住環境を考える基礎的なデータベースを整備します。研究室では、戸数や居住水準、建築様式などの基礎的な項目に加え、住宅はどのように建設、所有、利用、流通されるのか、その基本的な価値観はどういう考え方によるものか、国家や社会はどう協力して(公助、共助、自助)支援するのかという、「居住の政策及び計画文化」の社会科学的研究をしています。
研究室では、ヨーロッパ(特にイギリス)と、アジア・太平洋地域を中心に研究しています。

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3.次世代型のまちづくりのしくみの開発 持続可能な開発としての、住み続けられる居住地をつくるためは、単に環境を整える(たとえば住宅や商店を配置する)だけでなく、良好な居住地を将来にわたり維持する社会・経済的なしくみが必要です。環境をつくることから社会や経済のしくみの転換をすすめる新しいまちづくりのしくみが求められています。
研究室では、社会・経済再生と環境再生の連携、多様なアクターの協働による居住環境づくりのための計画情報やデータベースのあり方、新しいまちづくり組織のあり方、既存の社会組織やシステムの現代化、以上を含んだ新しい計画システムづくりなどを研究しています。各地の事例とともに、とくに東京都新宿区と埼玉県川口市をケーススタディ地区としてとりあげて研究しています。


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まちづくり資源地図(2006) 新宿区戸塚(高田馬場・西早稲田周辺地区)



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早田 宰 研究室