早稲田政治思想研究会

本研究会について

 

 

 

 

〔連絡先〕              
早稲田大学政治経済学部
飯島昇蔵 shiijima@waseda.jp
 
谷澤正嗣 myazawa@waseda.jp

 

 

 

 

 

早稲田政治思想研究会は

 早稲田政治思想研究会は、故藤原保信教授の研究室での勉強会から始まった。早稲田大学大学院政治学研究科で政治思想研究を専攻する大学院生やその修了者を中心として、毎週土曜日夕方に開かれたプラトン、ヘーゲル、カントなどの著作の輪読会が、数年にわたって続いた後、共同研究のための研究発表や博士論文の計画発表、また刊行された図書の合評会が行われるようになった。また学外からも多くの研究者を招いて講演会等を開催するようになった。その研究会の回数は、藤原教授の生前にすでに100回を超えていた。

 学問的な真理への真摯な態度と現実世界の矛盾への鋭い批判精神を、参加者の自由な議論の中で相互に確かめ、高めてゆこうした故藤原保信教授の共同研究の理想を受け継ぎ、研究会は現在も、ほぼ月に一度のペースで続けられている。

故藤原保信教授を中心とした共同研究として
政治思想研究叢書

 故藤原保信早稲田大学教授の監修のもとに刊行が始まった本叢書は、なによりもまず、各思想家の研究の現段階での高い水準を示しうるような本格的な研究書を出版することを目的としている。それとともに、そうした思想史研究がつねに現代的課題にこたえるべきものであることを主張するために、現代的視点からの意欲的な共同研究の成果を発表することも本叢書の目的の一つである。各巻で取り上げられる思想や思想家は洋の東西を問わない。また各研究における視座や方法は多様である。しかし、いずれも、故藤原保信教授の指導のものとで始められた政治思想史研究会における、十数年にわたる共同研究を基礎としている。それゆえ、そこにはおのずから、政治思想史研究への共通の取り組み方ないし構えが見出されるはずである。それは、政治思想史のテクストにあくまでも誠実に向き合いながら、しかも最終的にはわれわれ自身の時代のわれわれの問いに対する何らかの応答をそこに求めていこうとするそれである。

〈政治思想研究叢書〉(第T期全10巻)

早稲田大学出版部


1 政治思想の現在
藤原保信・千葉眞編 A5判/3000円 1990年 ISBN4-657-90322-5

2 政治思想史の方法
小笠原弘親・飯島昇藏編 A5判/3000円 1990年 ISBN4-657-90323-3

3 中村敬宇研究―明治啓蒙思想と理想主義―
荻原隆 A5判/3400円 1990年 ISBN4-657-90324-1

4 ジャン=ジャック・ルソー―政治思想と文学―
市川慎一編著 A5判/3689円 1993年 ISBN4-657-93416-3

5 オークショットの政治哲学
中金聡 A5判/4369円 1995年 ISBN4-657-94035-X

6 モンテスキューの政治理論―自由の歴史的位相―
押村高 A5判/3689円 1996年 ISBN4-657-96515-8

7 メルロ=ポンティの政治哲学―政治の現象学―
金田耕一 A5判/4369円 1996年 ISBN4-657-96919-6

8 スピノザの政治哲学―『エティカ』読解をとおして―
飯島昇藏 A5判/3900円 1997年 ISBN4-657-97206-5

9 政治概念のコンテクスト―近代イギリス政治思想史研究―
佐藤正志・添谷育志編 A5判/4000円 1999年 ISBN4-657-99517-0

シリーズ〈政治思想の現在〉

 政治思想史研究と現代のたえざる往復運動を目指した故藤原保信教授の理念を発展させるべく、引田隆也氏と斎藤純一氏を中心として企画された本シリーズは、現在さまざまに変容しつつある政治の諸領域が提起する問題に対して、従来の〈政治〉概念を新たに組み替えることによって、政治思想のアクチュアリティと批評性を取り戻そうとする試みである。

 (1)〜(4)は「現代における政治概念のパラダイム・シフト」を論じ、政治思想の意義と役割を問う。(5)〜(8)は「モダニティの諸相」を取り上げ、ポスト・モダンの政治思想の課題を明らかにする。(9)〜(12)では、東欧・ソ連の社会主義体制の崩壊以後をふまえたリベラル・デモクラシーの再検討を行い、代替的な政治秩序への政治思想の冒険を試みる。

出版社:新評論

  1. 政治思想のパラダイム −政治概念の持続と変容 (佐藤正志)[既刊]
  2. 政治哲学の探究 −政治的理性批判 (引田隆也)
  3. 政治的公共性の再生 −プルーラリティとしての政治 (斎藤純一)
  4. 権力分析と政治学 −国家・社会・政治 (栗栖 聡)
  5. 日本的「近代」への問い −思想史としての戦後政治 (米原 謙)[既刊]
  6. 現代ドイツの政治思想 −近代の氷点 (谷 喬夫)[既刊]
  7. 現代保守思想の振幅 −離脱と帰属の間 (添谷育志)[既刊]
  8. 国家理性の終焉 −政治的人間を越えて (押村 高)
  9. 自律デモクラシーの政治理論 (宮島 泉)[既刊]
  10. 現代福祉国家と自由  −ポスト・リベラリズムの展望 (金田耕一)[既刊]
  11. 現代自由主義と正義論 −自由と共同体 (飯島昇蔵)
  12. ラディカル・デモクラシーの地平 −政治・自由・差異 (千葉 真)[既刊]

Copyright(c) Seishi Sato, School of Political Science & Economics , Waseda University. 1999
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Last revised:November 21, 2003.