医療心理学のページ
医療心理学の普及・発展と医療心理師国家資格の創設のための情報発信を目的としたページです.東京大学総合文化研究科の丹野義彦先生のホームページhttp://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tanno/)と連携しながら医療心理学に関するさまざまな情報発信をしてまいります.ご期待ください
「医療心理学の課題と展望」

日時:
2006年11月4日 13:00-15:00
場所:福岡国際会議場
 414会議室
 
企画者    前日本心理学会理事長、名古屋大学名誉教授     敬一郎    
企画者    ()仁会戸田病院心理室・医療福祉相談室    斎藤 慶子    
企画者
    広島大学    利島     
企画者
    東京大学    丹野 義彦    
司会者    広島大学    利島     
話題提供者 東京大学    丹野 義彦    
話題提供者
 東京大学    石垣 琢麿    
話題提供者
 富山大学    松井 三枝    
指定討論者 前日本心理学会理事長、名古屋大学名誉教授     敬一郎    

企画趣旨
 ここ数年、心理学の国家資格化が現実性を帯びてきている。わが国では、心理学をベースとした「科学者−実践家モデル」の臨床心理学が定着しているとは言いがたく、このため、基礎的な心理学と臨床心理学が対立するという不幸な構図になっている。欧米では、臨床心理士は、心理学会という傘団体のもとで、「部会」に所属し、心理学会の中で基礎的な心理学と臨床心理学とが同じ土俵にいる。また、資格についても、イギリスでは心理学会が統一的に管理している。そこで、本ワークショップでは、科学者−実践家モデルにもとづいた医療心理学の構築をめざして、医療現場の心理士が身につけるべき実務の技能(アセスメント、心理学的介入法,治療評価、研究など)を議論し、どのような体制(資格制度、訓練体制、実践支援体制、研究体制、学会制度など)が必要なのかを考えたい。精神科臨床心理学、リハビリテーション心理学、司法心理学などの各領域において、医療心理学に必要なものは何か、今後どのような方向に展開すべきかについて議論した。





「医療心理学の新展開」
   医療における心理学の役割と展望


日時:2006年11月3日 18:00-20:00
場所:福岡国際会議場 国際会議室
企画者   広島大学 鈴木 伸一
話題提供者 広島大学 上田一貴
話題提供者 大阪大学 平井 啓
話題提供者 東京女子医科大学 小林清香
話題提供者 広島大学 鈴木伸一

企画趣旨
 医学の発展により,患者の生命予後は大きく改善されたが,その一方で,高度先端医療の導入にともなうさまざまな心理社会的問題が生じるようになっている.近年,このような観点から全人的医療の重要性が指摘されるようになり,病態の評価や治療において患者の心理・社会的側面の評価とその管理が求められるようになっている.このような現状を背景として,医療の中であらためて心理学の役割が重要視されるようになっているが,それは単に「患者のこころのケア」という視点だけでなく,医療における病態理解,診断,治療,リハビリテーションなどのあらゆる分野に貢献しうるものとして期待されているのである.
そこで,このワークショップでは,医療領域で行われている最新の心理学的研究および実践を紹介し,医療における心理学の役割と展望について議論した.

発表資料
  ◆企画趣旨(鈴木伸一)
  ◆基礎研究の観点から(上田一貴)
  ◆行動医学研究の観点から(平井啓)
  ◆高度先進医療における心理学的支援(小林清香
  ◆医療現場におけるメンタルケアシステム(鈴木伸一)






「医療心理学の確立に向けて」

日時:
2005912 13:00-15:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎 532教室

企画者   東京大学    丹野 義彦
企画者   北海道医療大学
  坂野 雄二
企画者   久留米大学   津田

司会者   東京大学    丹野 義彦
話題提供者 前日本心理学会理事長、中京大学  敬一郎 
話題提供者 戸田病院
      斎藤 慶子 
話題提供者 広島大学
      利島  
話題提供者 関西学院大学
   松見 淳子
指定討論者 北海道医療大学  坂野 雄二

企画趣旨

 一昨年の本大会ではシンポジウム「心理士国家資格化と心理学教育の将来」が開かれ、今年は医療心理師国家資格制度推進協議会が作られるなど、ここ数年、心理学の国家資格化が現実性を帯びてきている。わが国では、心理学をベースとした「科学者−実践家モデル」の臨床心理学が定着しているとは言いがたく、このため、基礎的な心理学と臨床心理学が対立するという不幸な構図になっている。アメリカやイギリスでは、臨床心理士は、心理学会という傘団体のもとで、「部会」に所属し、心理学会の中で基礎的な心理学と臨床心理学とが同じ土俵にいる。また、資格についても、イギリスでは心理学会が統一的に管理している。本ワークショップでは、科学者−実践家モデルにもとづいた医療臨床心理学の構築を中心に、医療現場の心理士が身につけるべき実務の技能(アセスメント、心理学的介入法,治療評価、研究など)を議論し、どのような体制(資格制度、訓練体制、実践支援体制、研究体制、学会制度など)が必要なのかを考えたい。可能ならば、日本心理学会の中に、「医療心理学部会」(仮称)を作ることを提案したい。こうした部会がどんどん増えて、日本心理学会が部会の傘団体として機能することを期待したい。




「医療・保健領域における認知行動療法の役割」

日時:2005912 15:30-17:30
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎
企画者    広島大学       鈴木伸一
司会者    広島大学       鈴木伸一
話題提供者 広島大学       鈴木伸一(精神科領域の実践)
話題提供者 鹿児島大学      筒井順子(心身医療における実践)
話題提供者 東京女子医科大学 小林清香(リエゾン領域における実践)
話題提供者 広島大学       尾形明子(小児がん領域における実践)
話題提供者 福山大学       橋本優花里(高次脳機能障害領域での実践)

企画趣旨
 近年、精神関連疾患のみならず,がん、慢性疾患,生活習慣病などといったさまざまな疾患に伴う患者の心理社会的問題へのケアの重要性が指摘されるようになっている。
認知行動療法は,その有効性の高さや適用範囲の広さなどから,医療・保健領域における患者ケアに積極的に導入されるようになり,効果を挙げている。本ワークショップでは、病気の予防・治療・予後管理などにおいて,患者の心理社会的問題に認知行動療法がどのように実践されているかにを紹介するとともに,医療・保健領域における認知行動療法の役割について参加者とともに議論した。

日本心理学会での医療心理学に関するワークショップ