研究内容

有機材料やグラフェン・カーボンナノチューブ等を総じて『パイ電子材料』と呼びます。あまり聞き慣れないかもしれませんが、これらの材料は主に炭素で構成されており、炭素原子間に『パイ結合』と呼ばれる特徴的な結合を有しているのが理由です。当研究室では、この『パイ電子材料』が持つユニークな特徴を活かした新しい研究を目指しています。具体的には、新奇機能性材料開発から超伝導を含めた物性研究、有機材料ならではのトランジスタ作製、Flexible ElectronicsやPrinted Electronics実現を目指した研究、さらには世界で初めての有機レーザー発振デバイスなど基礎研究から応用研究まで様々な研究に挑戦しています。

新奇機能性材料の開発と基礎物性研究

新奇機能性材料の開発と基礎物性研究

新しい材料は、時として新しい世界を切り開く力を持ちます。パイ電子材料の世界でも、新しい材料が非常に興味深い超伝導や磁性を示すことがあります。当研究室では、物理的な視点から新しい材料開発に挑戦しています。

関連論文: Nature Materials 2003, Advanced Materials 2005

 

ナノカーボン材料の基礎物性研究

ナノカーボン材料の基礎物性研究

グラフェン・カーボンナノチューブ・フラーレン等を総じてナノカーボン材料と呼びます。これらは、従来の炭素材料(ダイヤモンドやグラファイト)とは全く異なる魅力的な特性を示し、当研究室でも基礎物性解明に挑戦しています。

関連論文: Physical Review Letters 2010, ACS NANO 2010

 

有機トランジスタに関する研究

有機トランジスタに関する研究

有機材料は、シリコンに代表される無機材料とは異なる様々な魅力を有しています。当研究室では、有機材料の特徴を活かしたトランジスタを実現するため、基礎物性を理解した上でのユニークなデバイス設計・作製に挑戦しています。

関連論文: Nature Materials 2004, Advanced Materials 2009

 

Flexible Electronics/Printed Electronicsを目指した研究

Flexible Electronics/Printed Electronicsを目指した研究

パイ電子材料は、柔軟性や可溶性など無機材料には無い特徴を有しています。そのため、柔軟性を持つ素子や印刷法で作製した素子が提案されています。当研究室でも、新しい価値を持つデバイス作製に挑戦しています。

関連論文: Applied Physics Express 2009, Advanced Materials 2010

 

電流励起レーザー発振を目指した研究

電流励起レーザー発振を目指した研究

有機材料は無限に近い豊富な種類と多彩な発光色が大きな魅力です。そのため、有機ELだけではなく有機レーザーの研究も活発に行われていますが、実現には至っていません。当研究室では、電流励起レーザー発振に挑戦しています。

関連論文: Physical Review Letters 2008, Adv. Funct. Mater. 2009