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2020年度早稲田PoCファンドプログラムの選抜チームに採用されました。
これまでに培った研究成果の社会実装を目指した活動を行っていきます。



私たちは、「老化」という古くて新しい研究領域において、そのメカニズムの解明と
防止法の開発に関する研究を、分子生物学的・実験病理学的に行っています。
このような分野は、「基礎老化学(Biomedical Gerontology)」とも呼ばれます。

人間は老化や死を避けることはできません。しかし、なぜ人は老化するのか?という
問題も、まだ解決されていません。モデル生物やマウスなどを使った研究から、老化の
メカニズムとその制御法が少しずつ明らかになってきています。

老化はガンや生活習慣病、さらにアルツハイマー病などの神経変性疾患の重要な発症
要因の1つです。したがって、老化を遅らせる薬が開発されれば、これらの疾患の発症を
遅らせたり、防止したりすることが可能となるかもしれません。そのような薬は、特定の
病気の特効薬にはならないと思いますが、多くの病気に効果があり、既存の薬と併用できる
万能薬となる可能性を秘めています。また、現在治療が困難ですが、患者さんの数が少ない
まれな病気(希少疾患)のため、大手製薬企業が開発に興味を示さないような病気に対しても
効果が期待されます。

私達は、そのような老化を遅らせる医薬品、漢方・生薬、機能性食品の開発につなげる
ことを目標に研究に励んでいます。