リンク

寿命制御メカニズムの解明

摂取カロリーを制限すること(カロリー制限)によって多くの生物種の寿命が延長します。ヒトでの効果を実証するには数百年単位の年月が必要ですが、生物に共通の老化制御メカニズムを解明するため、ニューロペプチドY(NPY)など、摂食や代謝に関連する遺伝子を破壊したマウスを使って、研究を行っています。

抗老化物質の探索(CRISP法)

CRISPとはCalorie Restriction Imitating chemicals Searching Platformの略で、カロリー制限の抗老化作用を実際に食事を制限することなく実現する物質(カロリー制限摸倣物)の探索法として開発しました。この方法を応用し、遺伝子を組換えたマウスや細胞をもちいて老化疾患改善薬・抗老化サプリメントの研究開発を行っています。

DNA損傷応答障害と早老症

放射線や紫外線、化学物質など、DNA損傷を引き起こす物理的、化学的因子によって細胞の核内に存在するDNAが断片化し、変異を起こしたり、細胞が死んだりします。通常はそのような損傷から回復するシステムが備わっていますが、その過程に重要なタンパク質の働きに異常があると老化が促進された病気である早老症を引き起こします。その分子メカニズムについて研究しています。