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原田 哲男(はらだ てつお / HARADA Tetsuo)

 

 


 独自のホームページ

http://www.f.waseda.jp/tharada/

 研究室・連絡先

 16-910 tharada@waseda.jp(全部半角で) 03-5286-9754

 専門領域

 応用言語学(第二言語習得、言語教育)

 2006年度担当科目

 <1年必修>英語T(表現)F’1
 <2年必修> 作文演習U E、英語学(音韻論担当)
 <ゼミ>英米文学語学演習T・U F (早期言語教育)
 <教職>英語科教育法1&2 E、総合演習 L(異文化理解とコミュニケーション)
 <大学院>英語科教育特論V (第二言語習得)

 専門紹介

 言語によるコミュニケーションは、様々な側面を総動員して可能になるため、言語の研究は、言語そのものを研究する言語学の分野以外に、言語が関わる全ての分野(心理、社会、文化、教育等)と関係があります。応用言語学は、言語とそれを取り巻く広い分野を扱います。私は、とくに「言語と教育(英語教育と日本語教育)」と「言語と心理(バイリンガルの音声習得過程等)」に興味があります。

 皆さんは、今まで何らかの形で英語を学習してきたと思います。その中で、色々な教え方に接したり、自分なりに学習方法を考え出したり、また多様な英語教材を使い、入学試験を含め様々なテストを受けた経験があるはずです。このように今日まで行なわれてきた一連の言語教育活動をもう一度いろいろな観点から見直して、それが言語習得にどのような影響を与えてきたのかを、また理論的に裏付けられた効果的な言語学習とは何なのかを、第二言語習得理論(母語以外の言語の習得を研究する分野)の立場から考察しています。言語の学習と教育の研究は、まだ他の分野と比べると、日が浅く解らないことだらけです。その意味でも、知的好奇心を最も満足させる分野の一つかもしれません。

 さらに、言語と心理の分野では、英語または日本語学習者が、母語と外国語の音声をどのように処理し発話しているか、母語と第二言語の音声がどんなふうに影響し合っているか等を研究しています。また、日本語や英語を外国語として早期学習するイマージョン教�轣i幼稚園や小学校から算数や理科等を外国語で行ない、外国語と教科内容を同時に学習させる教育形態)に於ける学習開始年齢が、外国語の音声習得にどんな影響を及ぼすかもリサーチのテーマとしています。

 下の「卒業論文指導範囲」の項目に、私の専門と関心のある分野を列挙しておきますので、参考にして下さい。

 ゼミ紹介

 2006年度のゼミは早期言語教育についての理論と実践を学びます。日本では小学校の「総合的な学習の時間」に英語を導入できるようになりましたが、それ以前から多くの私立小学校(1997年度で85%)では、独自のカリキュラムで英語が教えられてきていました。また、90年代には静岡県の私立幼稚園・小学校で英語イマージョン教育が導入され、2005年の4月からは群馬県でも同様のプログラムが始まりました。イマージョン教育とは、算数、理科、社会等の科目を外国語で行ない、外国語学習と教科学習を同時に行なうことを目標としています。さらに、海外ではイマージョン教育は、かなり早くから始まっており、1965年にケベック州のカナダでフランス語イマージョンプログラムとしてスタートし、アメリカでは、1971年にカリフォルニア州でスペイン語イマージョンが始まりました。その後、1988年にアメリカのオレゴン州で日本語のイマージョンプログラムが公立小学校に初めて導入され、1992年には幼稚園も加わりました。現在日本語イマージョンのプログラムは全米で19校あるとされています。しかし、なぜ早期言語教育か、またその根拠を議論しだすと、様々な意見があり、その検証もかなり難しいはずです。とくに、学習開始年齢が早い程、子供の語学学習への柔軟性を活かすことができるとされていますが、イマージョン教育のような形態の外国語学習でも必ずしも音声、文法面等の習得は容易ではないようです。

 このゼミでは、早期言語教育の理論的根拠(学習開始年齢等)を考えながら、英語または日本語イマージョン教育の様々なデーターから早期言語教育の問題点を考察し、日本の幼稚園・小学校等での英語教育の理論的根拠を再検証します。さらに、早期言語教育に於ける具体的な指導方法を学生のデモンストレーション等を通して学びます。

なお、前期に静岡県と群馬県の英語イマージョンプログラムを見学し、希望によっては、アメリカの日本語イマージョンプログラムの見学も考えています。また、英語の文献を多読する予定なので、英語で専門書を読むことに慣れておいてください。

 卒業論文指導範囲

応用言語学

  1. 言語習得に関する分野

第二言語習得、学習開始年齢と第二言語習得、第一言語と第二言語の相互干渉、教室における言語習得、第二言語における(実験)音声学・音韻論

  1. 言語と教育に関する分野

英語教育、日本語教育、早期言語教育(イマージョン教育)、言語教育と評価、教授法、カリキュラム開発(内容重視の言語教育: Content-Based Second Language Instruction)、文法指導(意味と形式の関係: Focus on Form, Processing Instruction)、言語教育におけるノンネイティブスピーカーの役割、コンピューターと言語教育

  1. 言語と心理に関する分野

二言語使用(バイリンガリズム)のプロセス、第二言語のリスニングのプロセス

言語学

·       英語/日本語音声学・音韻論、日英語対照言語学

その他

·       異文化間コミュニケーション、言語教育と文化等

 ゼミ志望者に求める一言など

 本ゼミは、応用言語学、とくに第二言語習得、言語教育(英語教育、日本語教育)、心理言語(バイリンガリズム等)に興味のある学生を対象としています。できる限り、毎年トピックを変えて、3年生だけでなく、4年生も新しい内容が学べるようにする予定です。昨年度は、言語教育におけるテストについて開講しました。このゼミを希望する学生は次のような要件を満たして欲しいと思います。

1.       応用言語学(第二言語習得、言語教育、心理言語)、言語学・対照言語学(音声学・音韻論)で卒論を英語で書く予定の人

2.       将来言語教育に関わる予定の人

3.       専門選択で「言語学」「応用言語学」「英語教育研究」及び教職科目の「英語科教育法」のいずれかを履修した人

 新入生への一言

 高度な英語力を習得することは大切ですが、それは出発点であり、決してそれが目的ではないことを認識して欲しいと思います。問題は、英語で何ができるかで、英語母語話者と英語力で競う必要もないし、いくら英語力がついても、言語がコミュニケーションの手段にすぎない以上、英語力のみで人物や能力が評価されることもないはずです。要は、大学在学中に、高度な英語力を身につけて、少なくとも自分の専門分野を英語で聞き、話せ、読め、書けるようにトレーニングし、その分野での専門家として、また外国語としての英語話者として、自信を持って発言できるようになって欲しいと思います。外国語として英語英文学を学ぶからこそ、英語を母語とする人以上に、発言力や説得力もあるはずです。

 出身大学・大学院

EDUCATION

 教育研究職歴

TEACHING EXPERIENCE

 最近の学会発表

RECENT PRESENTATIONS

 研究論文等

PUBLICATIONS

 所属学会

The American Association for Applied Linguistics (AAAL)

The American Council on the Teaching of Foreign Languages (ACTFL)

Teachers of English to Speakers of Other Languages (TESOL)

International Phonetic Association (IPA)

The American Council on Immersion Education (ACIE)

The Association of Teachers of Japanese (ATJ)

Confederation in Oregon for Language Teaching (COFLT)

The Association of Teachers of Japanese in Oregon (ATJO) 


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