Welcome to Kita-Lab

近年のインターネットの高速化やスマートフォンの普及は人間の生活スタイルに大きな変革を起こしてきました。
さらに今後はIoTや自動運転などの新しい技術によって、より便利で安全な社会が実現されていくでしょう。
これらの情報通信技術の飛躍的な進歩は光ファイバーを介した光通信技術によって支えられています。
多くの情報を光信号に変換して通信を行うために、高機能な半導体レーザーや石英PLC(Planer Lightwave Circuit)、光ファイバー等の光デバイスが開発されてきました。
しかしながら従来技術の改良だけでは今後の急増する情報通信量に対応することは難しく、革新的な光デバイスの作成技術が待望されています。

光デバイスの小型化・低消費電力化を実現するための切り札として期待されるのがシリコンフォトニクスと呼ばれる、超小型の光デバイスを微小なシリコンチップ上に高密度に集積化する技術です。
シリコンは地球上に豊富に存在し、CPUやメモリなどの電子デバイスの原料として20世紀の科学技術の主役となってきました。
21世紀初頭より研究・開発が世界的に活発に行われているシリコンフォトニクスは、洗練された電子デバイスの作成技術を利用することで高精度・低製造コストに多数の光デバイスを集積させた光集積チップの実現を可能にします。
我々の研究室では、このようなシリコンフォトニクスを応用した集積光デバイスの研究を行っています。

開発した集積光デバイスは、光通信だけでなく医療用光デバイス、環境センシングなどの多岐にわたる応用展開が期待されており、多数の大学、公的研究機関、企業と共同で研究を進めています。