ネポス『英雄伝』講読
   このページは,下記にあるように,2001年から2003年までの間に,行われたラテン語読書会の趣旨を継続して,初歩の学習者が文法を一通り学んだ後,講読に用いるテクストとしてよく知られている紀元前1世紀半ば頃の作家コルネリウス・ネポスの『英雄伝』を文法的に説明しながら,丁寧に一語一語知識を確認して読んで行こうとするものです.

 今のところ,過去に宮城旧HPにアップしていた分を,再整理して掲載するだけですが,あらためて参考書などを参照しながら,改訂していくつもりです.
 
     
 
 1.ネポスとその作品について
 2.講読

ハンニバル伝
11 21
12 22
13 23
14 24
15 25
16 26
17 27
18 28
19 29
10 20 30


ディオン伝
11 21
12 22
13 23
14 24
15 25
16 26
17 27
18 28
19 29
10 20 30


アルキビアデス伝
11 21
12 22
13 23
14 24
15 25
15 26
17 27
18 28
19 29
10 20 30


  (2001年度「読書会」の趣旨)

 元来,文法の復習の時間に当てていました(土曜日18:10−19:30)が,出席者が全員週2時間の「初級ラテン語」の履修者で,予想以上に高レヴェルだったので,「接続法」の習得を眼目としてラテン散文を読むことにしました.前1世紀の作家コルネリウス・ネポスの『英雄伝』の中から「ハンニバル伝」を読みます.テクストはロウブ古典叢書版を用いますが,大村雄治,古川晴風,有田潤(共編),『全訳・注解 やさしいラテン語読本』(大学書林,1964)に「ハンニバル伝」の全文テクスト,日本語訳と簡単な注解が出ています.その他の参考書に関しては,随時紹介していきます.学習用日本語参考書の存在する「ハンニバル伝」読了後は,学習用英語注解がある「ディオン(プラトンの重要な友人)伝」を講読する予定です.


 
  (2002年度「読書会」の趣旨)

 2002年度のネポス『英雄伝』読書会は,継続の要望がありましたので,『ディオン伝』から読み始めます.ディオンの伝記を読み終えたら,ソクラテス門下でありながら,稀代の問題人物を扱った『アルキビアデス伝』を読もうと思っています.
 現在の参加メンバーは心理学とドイツ文学と西洋史の院生ですが,中級手前というレヴェル(失礼!)なので,初心者にも配慮しますから,ふるって参加して下さい.三月中に既読の分をアップしておきます.どこからでも参加可能です.


 
  (2003年度「読書会」の趣旨)

 ネポスの勉強会は2001年度,西洋史,独文,心理学の院生の参加を得て始まり,「ハンニバル伝」から読み始めました.2002年度は,心理学の院生だけでしたが,「ディオン伝」と「アルキビアデス伝」を読みました.今までの参加者の留学,修了などにより,現在は休止中ですが,希望者があれば再開します.また各ページも荒れ放題ですが,意味のあることと考えますので,少しずつ授業の合間に追加していきます.

 テクストは,John C. Rolfe, ed., Cornelius Nepos, Cambridge, Mass.: Harvard University Press & London: William Heinemann, 1929 (Loeb Classical Library) を用います.邦訳としては,畏友,山下太郎,上村健二両氏による,コルネリウス・ネポス『英雄伝』(叢書アレクサンドリア図書館3)(国文社,1995)があります.