・東京地判平成14年3月25日判時1789号141頁  「宇宙戦艦ヤマト」著作者事件。  原告(松本零士)は、一連のアニメシリーズ「宇宙戦艦ヤマト」について著作者人 格権を有すると主張し、本件各著作物を著作したのは被告(西崎義展)であると述べ た被告の行為は著作者人格権侵害または名誉毀損行為に当たると主張して、被告に対 して謝罪文の掲載等を求めたのに対して(本訴)、反訴として、被告が、本件各著作 物を著作したと主張し、原告に対して著作者人格権を有することの確認を求めた事案 である。  判決は、本件著作物の製作経緯を検討した結果、「本件著作物の全体的形成に寄与 したのは被告であって、原告ではないと解される」などとして本訴原告の請求を棄却 する一方で、本訴被告の反訴請求を認容し、被告に著作者人格権が帰属することを確 認した。 1 「宇宙戦艦ヤマト」TVシリーズ   (昭和49年10月6日製作) 2 「宇宙戦艦ヤマト」劇場版      (昭和52年8月6日製作) 3 「さらば宇宙戦艦ヤマト」      (昭和53年8月5日製作) 4 「宇宙戦艦ヤマト2」TVシリーズ  (昭和53年10月14日製作) 5 「宇宙戦艦ヤマト・新たなる旅立ち」 (昭和54年7月31日製作) 6 「ヤマトよ永遠に」         (昭和55年8月2日製作) 7 「宇宙戦艦ヤマトV」        (昭和55年10月11日製作) 8 「宇宙戦艦ヤマト・完結編35o」   (昭和58年3月19日製作)   「宇宙戦艦ヤマト・完結編70o」   (昭和58年11月5日製作) (平成15年7月29日裁判外にて和解)