本文へスキップ

笑顔あふれる未来のために,

    思いやりを知の結晶にして,

           世に贈り届けます.

研究概要research areas

 人々に喜ばれるようなものを考え,創り,贈り届ける活動は,何ものにも代え難い悦びがあります.
村岡ゼミでは,25年後の超高齢社会のピークを見据えて,介護負担や医療費の増大を招く主因となる中枢神経系疾患の,リハビリテーションに関する研究を中心に,麻痺回復のしくみの解明や,それに基づく治療法の開発を生体計測を通して進めています.科学研究では必ずデータの取得,つまり計測を伴いますが,人間科学研究においては,とりわけ生体計測を伴います.学部では人間科学研究の基盤となる生体計測の研究を中心に進めていきます.研究が進み,人体のしくみを知るにつれ,その神秘性に魅了されることもありますし,技術開発に励み,思い通りに動いた時には,爽快な達成感を味わえることもあります.一方で,人間科学部のゼミとして,科学技術の向上をひたすらに追求するのでは無く,人間社会や人々の心に目を向け,科学技術の在り方を常に考えながら,人間社会に存在する問題の本質を捉え,他領域と役割分担しながら,簡素かつ合理的に問題解決を図ることに主眼を置いています.したがって社会問題を読み解く能力や,人々の心理に気付く能力も求められます.研究のスタートは,技術発展ではなく,人間社会に対する問題意識にあり,常に解決すべき課題を意識して研究を進めていきます.

痙性麻痺肢に対する治療法の開発および改良

  • 治療的電気刺激(Therapeutic Electrical Stimulation:TES)に関する研究
     随意筋電位の検出できない重度麻痺の場合,長期の弛緩により筋委縮が進行している場合が多い.さらに,電気刺激を与えても収縮が発現しない場合もある.そのような場合に,筋肉や末梢神経に電気刺激を与え,筋肉を肥大させたり,脳など中枢神経系を賦活化し促通や抑制を制御することにより,随意収縮を発現させたり,痙性などの不随意収縮を抑制することが可能である.このような治療的な電気刺激を治療的電気刺激という.重度でない場合も,同じ作用で効果が期待できる.また,
    電気刺激のタイミングに合わせて,収縮イメージを促したり,受動的に動かして末梢から促通する場合もある.本治療法の機序の解明や,最適な治療肢位や運動,刺激波形,電極配置などを探索している.
  • 機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation:FES)に関する研究
     随意筋電位の検出できない重度の麻痺の場合でも,外部から電気刺激を与えることで,筋収縮を促せる場合がある. 電気刺激により筋収縮を制御し,握る,放すといったような,日常生活中の動作機能を補完・再建させる手法が,機能的電気刺激である.日常的携帯が必須となるため,装置の小型化が要求される.随意筋電位を検出できる場合,筋電位自体がスイッチの役割を果たす場合もある.装具併用による歩行機能への応用や,連続駆動時間を維持しつつ装置の小型化を進めている.

  • 随意運動介助電気刺激(Integrated Volitional control Electrical Stimulation:IVES)に関する研究
    Integrated(統合)Volitional control Electrical(随意運動介助電気)Stimulation:IVES
    Hybrid(混成)AssistiveNeuromuscularDynamic(介助神経筋)Stimulation:HANDS
     TES(EMSも含む)とFESの中間的な電気刺激であり,僅かな随意筋電位を検出して,それに比例した電気刺激を同じ筋肉に与えることで,筋収縮を増幅させる.当初より,FESとして日常的に装着して長時間使用することや,痙縮抑制装具など,他の治療法と組み合わせて使用することを前提に開発を進めてきた.したがって,IVES療法の原型は,「装具及び電気刺激装置セット」であった.筋収縮を運動でフィードバックするバイオフィードバック(BF)の機能も有しており,さらに,随意筋電位を検出していない時は,収縮閾値下の電気刺激を与え,感覚神経から支配筋への促通や拮抗筋への抑制を促し,TESの役割も果たす.名称中の"Integrated"は,TES,FES,BF機能が統合されているという意味と,装具療法,BTX療法,経頭蓋磁気刺激,作業療法,CI療法,ミラー療法,ロボット療法など他の治療法との親和性が高いという意味を込めた.現在,活動量記録機能の付加や,IoT化,スマホ等との連携化などを進めている.

  • 上肢痙性抑制装具に関する研究
     片麻痺の痙性上肢に対する痙縮抑制装具を試作し,効果を検討した.また,本装具の電気生理学的検討を行った.
    ・猪狩もとみ・石丸智子・平原由紀子・田中尚文・村岡慶裕・宮島聡史、2000、慢性期片麻痺の痙性上肢に対する痙縮抑制装具の効果、第34回日本作業療法学会(2000年5月25-27日)、横浜、作業療法、19 :
    ・猪狩もとみ・松村未知代・田中裕美子・深澤美佐・松井理絵子・西村朋子・村岡慶裕・和田義明、2002、回復期片麻痺の痙性上肢に対する痙縮抑制装具の効果、第36回日本作業療法学会(2002年5月29-6月1日)、広島、作業療法、21 : 451-451
    ・猪狩もとみ・田中裕美子・深澤美佐・西村朋子・和田義明・村岡慶裕、2004、回復期痙性片麻痺上肢に対する痙性抑制装具の電気生理学的検討、第38回日本作業療法学会(2004年6月24-27日)、長野、作業療法、23 : 180-180
    ・J. Ushiba, Y. Masakado, Y. Komune, Y. Muraoka, N. Chino, and Y. Tomita, 2004. Changes of reflex size in upper limbs using wrist splint in hemiplegic patients. Electromyogr Clin Neurophysiol, Vol.44, No.3, 175-182, Nauwelaerts Publishing House

簡易痙性評価装置の開発

ローコスト筋電フィードバック装置の開発と教育や医療への応用

臨床指向動作解析システムの開発 / 歩行リハビリシステムの開発

現在進行中のテーマ

過去の卒論テーマ

2020年度

  • 陳(S Chen) 修士
    Arduinoを用いた低コスト簡易ハイブリッドトレーニング装置の試作
  • 岩崎 (Y Iwasaki)
    在宅用コミュニケーションロボットToccoの開発過程の調査と実用化への課題検討
  • 小川 (M Ogawa)
    磁気式3D位置計測装置を用いた臥位における股関節可動域の測定
  • 金賀 (S Kanega)
    Arduinoを用いた随意運動介助型電気刺激装置(IVES)キットの開発
  • 神林 (M Kanbayashi)
    新型コロナウイルス感染症流行下における医療現場でのAI,IoT活用事例の調査
  • 岸田 (Y Kishida)
    オンライン監視が反応時間,筋力,跳躍力,バランス力のパフォーマンスに与える影響
  • 小西 (M Konishi)
    診察履歴などの医療情報管理におけるブロックチェーン技術活用例の調査
  • 武田 (M Takeda)
    無線制御病棟薬剤提供装置の試作
  • 寺垣 (T Teragaki)
    足関節底屈筋痙性計測装置における足部位置調節機構の試作
  • 萩原 (T Hagiwara)
    脳卒中重度⼿指⿇痺BMI 治療器の現状調査と実⽤化に向けた課題
  • 東川 (D Higashikawa)
    クレンチング抑制のための電気刺激部位の検討
  • 皆川 (J Minagawa)
    肩関節周囲炎罹患時におけるEMSを用いた筋萎縮予防法の検討
  • 村岡 (R Muraoka)
    大腿周囲筋に対する低コストハイブリッドEMSトレーニングの効果
  • 砂森 (H Sunamori))
    MRIを用いた断面積測定による大腰筋への効果的な運動負荷の検討
  • 山口 (Y Yamaguchi)
    脳卒中片麻痺者に対する手関節および手指屈曲拘縮の予防にむけた神経筋電気刺激療法の効果

2019年度

  • 市瀬(S Ichise)
    スマートフォンを用いた病棟薬剤提供装置の無線制御ロック機構の試作
  • 宇井(K Ui)
    スクワット中のIVES 大腿四頭筋3週間適用時の体組成変化
  • 大貫(Y Onuki)
    心拍フィードバックがライフル射撃の得点に与える影響
  • 加藤(D Kato)
    健常者模擬異常歩行時におけるIVES 前脛骨筋適用時の刺激タイミング
  • 金子(M Kaneko)
    無線磁気式 3D 位置計測装置を用いた装着型歩行分析法の検討
  • 齋木(S Saiki)
    足関節高速背屈時の筋腱複合体スティフネスとジャンプパフォーマンスの関係
  • 木本(K Kimoto)
    簡易筋電計による%MVC 筋出力計Android アプリの開発
  • 外山(H Toyama)
    脳卒中手指伸展機能回復のための同心円動電極を用いた2ch簡易筋電フィードバック装置の試作
  • 峯岸(A Minegishi)
    Arduinoと同心円能動電極を用いたクレンチグ抑制のための筋電フィードバック装置の試作

2018年度

  • 鈴木(R Suzuki) 博士
    リハビリテーション場面における利用拡大に向けたモバイル端末を利用した低コスト簡易筋電計の開発
  • 江崎(S Esaki) 修士
    荷重センサー内蔵スプリングハンガー向け
    Androidアプリケーションシステム開発及び計測システムの動作評価
  • 川口(E Kawaguchi) 修士
    ジャイロセンサを組み込んだ足関節痙性測定器評価値の妥当性の検討
  • 阿部(T Abe)
    人が組み込まれているピクトグラムを対象とした認識率の違いについて
    ーオリンピック競技ピクトグラムを事例としてー
  • 飯田(R Iida)
    パーキンソンすくみ足対策用リズム生成電気刺激装置の試作
  • 伊藤(D Ito)
    ベッドサイドリフト用荷重センサー内蔵ハンガーの開発
  • 伊藤(Y Ito)
    電気刺激を用いた健常足関節底屈筋群の筋緊張制御による足関節痙性測定器評価値の妥当性の検討
  • 大久保(M Okubo)
    磁気式3D位置計測装置による重心動揺測定法の検討
  • 岡(N Oka)
    OG技研社製IVES用脳波トリガーユニットの試作
  • 斉藤(Y Saito)
    磁気式モーションキャプチャーシステムを用いた介助歩行評価の検討
  • 椎名(Y Shiina)
    簡易筋電計の同心円型能動電極化
  • 鈴木(S Suzuki)
    簡易筋電フィードバック用Androidアプリの開発
  • 瀬能(H Seno)
    ランニングペースメーカ用眼鏡型心拍フィードバック装置の開発
  • 竹守(Y Takemori)
    磁気式3D位置計測装置による歩行分析システム用追尾台車の開発
  • 陳(S Chin)
    Arduinoを用いた簡易電気刺激装置の作成キットの開発
  • 橋本(S Hashimoto)
    足関節角度がヒラメ筋2シナプス性Ia相反抑制およびIaシナプス前抑制に与える影響のRMSによる評価
  • 宮阪(K Miyasaka)
    簡易筋電計による%MVC型筋出力量計の開発
  • 矢野(Y Yano)
    筋電フィードバック装置の普及を目的としたコミュニティサイトの構築
  • 吉田(M Yoshida)
    静脈血栓塞栓症予防用電気刺激装置の試作

2017年度

  • 平木(R Hiragi)
    喉頭筋電と音声波形を指標とした発話フィードバック装置の開発
  • 浅田(K Asada)
    電気刺激を用いた健常ヒラメ筋の筋緊張制御による足関節痙性測定器評価値の妥当性の検討
  • 進士(R Shinji)
    磁気式3D位置計測装置による立位バランス評価法の開発
  • 西田(K Nishida)
    心電計併用型ローコスト簡易筋電計の開発
  • 原 (H Hara)
    縦列歩行における前方者の異常歩行が後方者の歩容に与える影響
  • 小松(R Komatsu)
    キャッチボールにおける投球動作の二者間相互作用
  • 中川(M Nakagawa)
    市販AACアプリ試用による家庭における知的障がい児の問題行動の変容
  • 四倉(R Yotsukura)
    大学生のAEDに関する経験と意識調査
  • 菊池(A kikuchi)
    高齢者の使用に配慮したプリンタ操作パネルの検討
  • 和田(R Wada)
    日本庭園における下肢不自由者のバリアの現状
  • 江口(A Eguchi)
    WEB広告デザインに対する統一感と心地よさの関係
  • 大柴(M Oshiba)
    本邦ピクトグラムに対する親近性から考察するその国際標準化への課題
  • 大西(K Onishi)
    模擬色覚障害被験者におけるクレイク・オブライエン効果を用いた
    識別改善法の視覚探索課題による評価
  • 尾崎(K Ozaki)
    東京都の視覚障害者利用施設周辺における誘導用ブロック環境の現状と課題
  • 平川(T Hirakawa)
    就職活動支援イベントにおける肢体不自由者の参加阻害要因
  • 阿部(Y Abe)
    運動支援ロボットにおける制御ソフトウェアの構造化によるシステム性能の向上と安定化
  • 小林(M Kobayashi)
    運動支援ロボットの会話機能による心理的変化と生活習慣の関係
  • 高口(H Takaguchi)
    運動支援ロボットへのAndroid標準搭載機能を利用した音声認識機能の導入
  • 小山(M Koyama)
    運動支援ロボットの会話機能の改善による高齢者の心理的活性度の変化への影響
  • 百武(E Hyakutake)
    運動支援ロボットにおける高齢者に適したアプリケーションの操作デバイスの検討

2016年度

  • 國谷(M Kuniya) 修士
    足関節角度がヒラメ筋2シナプス性Ia 相反抑制およびIa シナプス前抑制に与える影響
  • 江崎(S Esaki)
    荷重センサー内蔵スプリングハンガーのためのワイヤレス免荷量表示Android アプリの開発
  • 酒井(T Sakai)
    足関節底背屈トルク測定機能付き後方平板支柱型短下肢装具のための
    無線式波形表示付小型データロガーの開発
  • 横山(R Yokoyama)
    三次元動作分析による競技ダンス・ルンバにおけるアイソレーションの巧拙因子の検討
  • 関(T Seki)
    国内の電子カルテシステムに関する文献の網羅的調査

2015年度

  • 三ッ本(A Mitsumoto) 修士
    大腿切断者における押し込み反力計による断端の硬さの客観的評価法
  • 須藤(T Sudo)
    臨床使用時の安全性と操作性の向上のためのリモートデスクトップ接続による
    足関節痙性評価装置の無線化
  • 中村(K Nakamura)
    インターネット販売を利用した福祉用具の活用促進に関する考察
  • 宮内(H Miyauchi)
    3 次元磁気式位置計測と家庭用ルームランナーを用いた
    簡易歩行分析・評価システムの構築と精度検証
  • 矢野(T Yano)
    健常男性の立位と歩容における若年層と老年層の差異の検討

2014年度

  • 石尾(A Ishio) 修士
    三次元磁気式位置計測を用いた定量的簡易歩行分析・評価システムの精度検証
  • 狩野(M Kano)
    脳卒中患者が着脱し,日常的に装着できるIVES外装デザインの検討および試作
  • 國谷(M Kuniya)
    足関節底背屈トルク測定機能付き後方平板支柱型短下肢装具の開発
  • 田中(M Tanaka)
    筋電図バイオフィードバック療法普及に向けた筋電計製作教授法の検討
  • 橋本(A Hashimoto)
    IVESの短時間最適電極配置法の検討
  • 前野(Y Maeno)
    簡易ワイヤレス筋電計の開発

2013年度

  • 犬塚(S Inuzuka)
    免荷式歩行リハビリテーションリフト用ワイヤレス通信スプリングハンガーの開発
  • 岩本(F lwarnoto)
    医療機器産業新規参入を目指す企業のための既参入企業の事例とTPP対策に関する調査
  • 喜田川(K Kitagawa)
    睡眠時無呼吸症候群モデル小動物作成のための安価低酸素制御装置の開発
  • 北坂(C Kitasaka)
    末梢電気刺激による促通効果考察のための一次運動野における体性感覚誘発電位の検討
  • 篠澤(K Shinozawa)
    日本の医療機器産業の活性化に向けた、その諸問題に関するインタビュー調査と
    ダイアライザーメーカーの海外展開実態調査
  • 山本(H Yamamoto)
    足関節痙縮測定装置の信頼性向上のための健常被験者による測定方法の検討

2012年度

  • 岡田(H Okada)
    我が国の医療福祉機器産業における日独比較と今後の展望 
  • 小林(S Kobayashi)
    歩行リハビリテーションのためのスプリングハンガーの開発
  • 藤井(Y Fujii)
    医療福祉機器産業における東南アジアを基軸とした海外展開手法の提案

研究設備・機器


information

リハビリテーション科学
生体計測研究室

〒359-1192
埼玉県所沢市三ケ島2-579-15,
100号館S307
お問い合わせはこちら ⇒ 

ケアプロスト