卒業生

宮坂力桐蔭横浜大学医用工学部/特任教授(卒業生)

 2018年4月24日、本校卒業生の宮坂力桐蔭横浜大学医用工学部/特任教授が来校され、5/6時限の大学準備講座「現代の生命科学」で講義を行いました。宮坂教授はペロブスカイト太陽電池の開発者としてノーベル賞候補とみられている研究者です。当日の授業では、人工光合成との関わりや、最新の太陽電池に関する内容が取り上げられ、最先端の研究開発において、生物・物理・化学の研究者がそれぞれの方法を駆使してしのぎを削って研究しているなどの御話がありました。

藤枝俊宣東京工業大学生命理工学院講師(卒業生)

 藤枝俊宣先生は、2001年に本校を卒業し、早稲田大学理工学部応用化学科・同大学院生命医科学専攻を経て、イタリア技術研究所マイクロバイオロボティクスセンター(イタリア)、東北大学原子分子材料科学高等研究所、早稲田大学高等研究所などで研究に専念され、現在、東京工業大学生命理工学院で講師をされています。主に、生体材料学の研究に取り組まれ、貼り付けることのできるナノシート電極の開発者として知られています。2019年4月23日、本校大学準備講座「現代の生命科学」の講義においては、実際にナノシートをご持参していただき、その科学的な性質から医療などへの応用まで幅広いお話を伺うことができました。

小坂展慶東京医科大学医学総合研究所准教授(卒業生)

 小坂展慶先生は、1999年に本校を卒業し、早稲田大学教育学部生物学専修・理工学研究科生命理工学専攻を経て、国立がんセンター研究所・オックスフォード大学・国立がん研究センター研究所などで研究に専念され、現在、東京医科大学医学総合研究所で准教授をされています。主な研究テーマは、「がんの悪性化におけるエクソソームの役割とエクソソームを標的としたがん診断・治療」です。2019年6月4日、本校大学準備講座「現代の生命科学」において、細胞のコミュニケーションに関する研究の現状からご自身のエクソソーム研究、更には、新薬開発の問題点に至るまで、詳細かつ明快な御話を伺うことができました。

畠山哲央東京大学総合文化研究科助教(本校理科部生物班OB)

 畠山哲央先生は理科部生物班のOBで、2005年に本校を卒業後、早大理工学術院電気情報生命工学科・同修士課程に進まれ、生物学研究に取り組まれました。その後、東京大学総合文化研究科博士課程に進まれ、理論研究に取り組み、博士号を取得されました。生物の体内時計が温度によって変化しにくく、変化しても元のリズムに戻りやすいことを理論的に検証したことで知られています。2018年5月8日、本校大学準備講座「現代の生命科学」の講義において、分子生物学の基本的な数理モデルから、最先端の研究に至るまでわかりやすく説明していただきました。

友常満利早稲田大学教育・総合科学学術院講師(卒業生)

 友常満利先生は、2005年に高等学院を卒業し、早大教育学部生物学専修・先進理工学研究科生命理工学専攻に進学され、生態学で博士号を取得されました。神戸大学農学研究科助教を経て、早稲田大学で研究されています。2018年5月22日の生物科大学準備講座「現代の生命科学」の講義では、自然の奥深くを探索するフィールドワークから、古典的生態学、森林生態系の構造と機能に関する最先端の研究に至るまで、幅広い御話がありました。