藤原ナチュラルヒストリー振興財団第10回シンポジウム・第9回高校生研究発表会に参加して

 2018年11月18日、国立科学博物館で、藤原ナチュラルヒストリー振興財団のシンポジウムと高校生研究発表会に生徒(写真中央・右)を伴って参加しました。シンポジウムでは、「海洋島の自然史」というテーマで、専門の研究者などによる講演がありました。小笠原の無人岩、鳥から見た小笠原の生態系、海洋島における固有植物の進化、そして、ガラパゴス諸島など、海洋島の自然史の話題が取り上げられました。海の彼方に感じた子供の頃のワクワクした気持ちがよみがえるような御話でした。
 高校生発表会ではいくつかの発表を聞きましたが、特に印象に残ったのが、「続・荒川下流の扇大橋下干潟にゴカイがどうしてたくさんいるのか?(東京都立江北高等学校生物部(写真左))」という発表でした。ゴカイの体重が変化する要因をさぐるために、中学時代にはやや盛りだくさんな条件設定で実験を行っていましたが、高校生になって、変化させる要素以外は、極力同じ条件にする努力をして、解釈可能な結果を得ていました。対照実験の本質を自らの体験によって学び取っているところが良いと思いました。

2018年11月20日