東京学芸大学主催2018年度SSH/SGH課題研究発表会に参加して

 2019年1月27日、東京学芸大学にて、東京学芸大学主催2018年度SSH/SGH課題研究発表会が開催されました(口頭発表会、ポスター発表会、生徒フォーラムの3部構成でした)。東京学芸大学附属国際中等教育学校のS先生からお誘いをいただき、生徒と一緒に参加しました(写真右)。この発表会には2年前にも参加し、今回が2度目の参加です。

 口頭発表会では、発表者の意図を理解し、それを踏まえた質問が多いように感じられました。2年前は、多くの口頭発表が英語で行われたと記憶していますが、英語でもやはり適切な質問がなされていたので、強く印象に残ったことを覚えています。今回の口頭発表でもやはり、質問者のレベルの高さを感じました。
 ポスター発表もいくつか聞くことができましたが、印象に残ったのが、「チョコレートのテンパリングと結晶構造の関係(東京工業大学附属科学技術高等学校応用化学分野(写真左))」という発表です。発表者は飴などの口溶けの善し悪しがその結晶構造によることに興味を持ったそうです。そして、チョコレートの結晶構造の時間的な変化が口溶けに影響することを示唆する実験結果を得ました。製菓メーカーなどでは、このような研究は盛んに行われているようですが、企業秘密となっている研究が多く、情報があまり公開されていないので苦労したとの事です。今後は大学で幅広く応用化学を学び、食品化学に関する研究を続けたいと考えているそうです。

2019年01月28日