ブログ一覧

早稲田大学高等学院生物実験室WEBページを作りました。

 早稲田大学高等学院生物実験室のWEBページとブログを作りました。このWEBページでは生物科に関わる生徒の探究活動を紹介していますが、ブログでは様々な高校の課題研究を紹介していきたいと思っています。

2018年10月29日

20181110 生物実験室発表会

 2018年11月10日早稲田大学高等学院学芸発表会が行われましたが、学芸発表会終了後13:30~16:00まで、生物実験室で口頭発表会を開催されました。生物科主催ですが、テーマは様々で、生徒それぞれの関心から追求した研究が発表されました。テーマは以下の通りです。

・「天気のことわざは正しいのか?」
・「虫よけシールは本当に効果があるのか?」
・「水生昆虫が生息しやすい水田環境とは」
・「ホームランになるための打球角度」
・「モデル生物「プラナリア」における生態学的研究」
・「プラナリアの奇形眼個体作出法の確立」
・「生分解プラスチック分解菌の培養に関する研究」
・「発光バクテリアの発光に関する研究」
・「猫とヒトの共存に関する研究」

2018年11月12日

藤原ナチュラルヒストリー振興財団第10回シンポジウム・第9回高校生研究発表会に参加して

 2018年11月18日、国立科学博物館で、藤原ナチュラルヒストリー振興財団のシンポジウムと高校生研究発表会に生徒(写真中央・右)を伴って参加しました。シンポジウムでは、「海洋島の自然史」というテーマで、専門の研究者などによる講演がありました。小笠原の無人岩、鳥から見た小笠原の生態系、海洋島における固有植物の進化、そして、ガラパゴス諸島など、海洋島の自然史の話題が取り上げられました。海の彼方に感じた子供の頃のワクワクした気持ちがよみがえるような御話でした。
 高校生発表会ではいくつかの発表を聞きましたが、特に印象に残ったのが、「続・荒川下流の扇大橋下干潟にゴカイがどうしてたくさんいるのか?(東京都立江北高等学校生物部(写真左))」という発表でした。ゴカイの体重が変化する要因をさぐるために、中学時代にはやや盛りだくさんな条件設定で実験を行っていましたが、高校生になって、変化させる要素以外は、極力同じ条件にする努力をして、解釈可能な結果を得ていました。対照実験の本質を自らの体験によって学び取っているところが良いと思いました。

2018年11月20日

サイエンスキャッスル関東大会2018に参加して

 2018年12月23・24日、神田女学園にて、サイエンスキャッスル関東大会が開催されました。生徒と一緒に参加しました(写真右)が、様々な中学校・高等学校の生徒が参加し、197演題の研究発表が行われる大規模なものでした。また、会場では様々な企業などによるプログラムが実施され、バーチャル・フェンシングなど楽しそうなものもありました。
 口頭発表はすべて拝見しましたが、この発表会が生徒達の好奇心やワクワクする気持ちを大事にしていて、更に、それを人に伝えて、仲間を作って問題解決に結びつけることを重視していることが感じられました。ポスター発表もいくつか聞くことができましたが、印象に残ったのが、「形質の観察・比較から系統樹が作れるか(湘南学園中学校・高等学校(写真左))」という発表でした。簡単に見分けられる形質の違いでクラスタリングを行って系統樹を作り、既存の系統樹と比較するものでした。分析手法を身につけやすいし、身近な生物の形質に着目する上でも良いと思いました。こういった経験を通じて、統計的な手法を身につることができるようになると良いですね。

2018年12月25日

東京学芸大学主催2018年度SSH/SGH課題研究発表会に参加して

 2019年1月27日、東京学芸大学にて、東京学芸大学主催2018年度SSH/SGH課題研究発表会が開催されました(口頭発表会、ポスター発表会、生徒フォーラムの3部構成でした)。東京学芸大学附属国際中等教育学校のS先生からお誘いをいただき、生徒と一緒に参加しました(写真右)。この発表会には2年前にも参加し、今回が2度目の参加です。

 口頭発表会では、発表者の意図を理解し、それを踏まえた質問が多いように感じられました。2年前は、多くの口頭発表が英語で行われたと記憶していますが、英語でもやはり適切な質問がなされていたので、強く印象に残ったことを覚えています。今回の口頭発表でもやはり、質問者のレベルの高さを感じました。
 ポスター発表もいくつか聞くことができましたが、印象に残ったのが、「チョコレートのテンパリングと結晶構造の関係(東京工業大学附属科学技術高等学校応用化学分野(写真左))」という発表です。発表者は飴などの口溶けの善し悪しがその結晶構造によることに興味を持ったそうです。そして、チョコレートの結晶構造の時間的な変化が口溶けに影響することを示唆する実験結果を得ました。製菓メーカーなどでは、このような研究は盛んに行われているようですが、企業秘密となっている研究が多く、情報があまり公開されていないので苦労したとの事です。今後は大学で幅広く応用化学を学び、食品化学に関する研究を続けたいと考えているそうです。

2019年01月28日

IEEE PES GTD 2019にて、劉君(OB、現早稲田大学先進理工学研究科(D1))が最優秀学生ポスター賞を受賞

米国電気電子学会が主催する電気電子工学に特化した世界最大規模の学会(2年に一回開催) IEEE PES GTD 2019が、3月19日~23日にタイ・バンコクにて開催されました。
劉君は、高等学院時代に生物準備室で表情画像の解析プログラムの開発や表情筋の筋電位測定などの研究に取り組み、SKYSEF(静岡北高校主催の国際生徒研究発表会)やSSH生徒研究発表会(神戸ポートピア)などでその成果を発表しました。同級生のY君と熱心に実験と発表練習に取り組んでいたことを覚えています。2013年に高等学院を卒業後、早稲田大学先進理工学部・先進理工学研究科にすすみ、現在、大学院でエネルギーシステムの研究に従事しています。劉君は、IEEE PES GTD 2019 において、"Preliminary Analysis of Short-term Solar Irradiance Forecasting by using Total-sky Imager and Convolutional Neural Network(和訳:魚眼カメラと畳み込みニューラルネットワークを用いた全天日射量の短時間先予測に関する初期検討)"というテーマでポスター発表を行い、最優秀学生ポスター賞を受賞しました。https://www.waseda.jp/pep/activity/988/


 

 

 

2019年04月07日

文京学院_タイ科学高校サイエンスフェア2019に参加して

文京学院大学女子高校の主催で、タイ国プリンセスチュラボーン科学高校ペッチャブリが招かれ、国際サイエンスフェア2019が4月20日に開催されました。ホスト校の他に、東京都立戸山高校・東京都立多摩科学技術高校・東京都立科学技術高校・東京都立大泉高校・東京成徳大学高校・早稲田大学高等学院が参加し、口頭発表4件とポスター発表51件を含む英語による発表会が行われました。本校理科部生物班も参加・発表しましたが、たくさんの外国人に研究の話を聞いてもらい、大満足でした。文京学院大学女子高校の皆さん、発表機会を与えて頂き、大変有り難うございました。

2019年08月02日

2019年_夏の活動

理科部生物班員や自由選択科目「バイオサイエンス特講」の履修生徒が取り組んだ活動の中で、主なものを報告します。

◆都民の森野外研修
7月29日に東京都檜原都民の森において、都民の森管理事務所にご協力いただき、野外生物観察実習を行いました。最初に奥多摩に生息する動植物に関するレクチャーを受けた後、鳥類観察や両生類の採取・観察を行いました。この研修は毎年行われています。

◆東京工業大学藤枝研究室・早稲田大学先端生命医科学センター(TWIns)の見学

8月20日に本校OBの藤枝先生の生物材料の研究室を訪問しました。ナノテクノロジーの実験や講義がありました。8月22日には、早稲田大学・先端生命医科学センター(TWIns)を見学しました。木賀先生による電気情報生命工学科の紹介とと合成生物学に関する講義が行われ、TWIns施設を見学させていただきました(本校OBが案内してくれました)。

 

◆「バイオサイエンス特講」にて、企業の研究者を招いて授業が行われました。

9月13日に自由選択科目「バイオサイエンス特講」において、大日本住友製薬の研究者による講義が行われました。遺伝子診断に関する生命倫理と製薬会社の近年の動向などの御話がありました。

 

◆以下の研究発表が行われました。

8月6日~8月9日 SKYSEF2019

9月14日 多摩未来祭SSH発表会(都立多摩科学技術高校)

9月15日 日本鳥学会2019

9月15日 ST生徒交流ポスター発表会(都立科学技術高校)

 

 

 

 

 

 

2020年01月15日

2019年_秋の活動

​理科部生物班員や自由選択科目「バイオサイエンス特講」「プロジェクトリサーチ」の履修生徒が10月~11月に取り組んだ活動を報告します。​
◆「バイオサイエンス特講」において、分子生物学実験が行われました。​
細胞回収及び精製した自身のDNAを鋳型としてALDH2の変異の有無を実験により検証しました。加えて、生命倫理を学ぶために、遺伝病とその検査法、今後の個人情報の取り扱いに関する授業が行われ、遺伝子検査の必要性について議論がなされました。また、鶏卵(有精卵で発生が進んだもの)を扱い、胚発生の部位や過程を生徒自身で確認しました。​

◆以下の研究発表に参加しました。​
10月27日 坊ちゃん科学賞(東京理科大学)。​
11月3日 TAMAサイエンスフェスティバル in Tokyo (東京薬科大学)
11月17日 藤原ナチュラルヒストリー振興財団の高校生ポスター研究発表会(国立科学博物館)

 

◆早稲田大学高等学院_学芸発表会生物発表会_生物実験室口頭発表会

11月16日 学芸発表会において、理科部生物班員・自由選択科目「プロジェクトリサーチ」履修生徒などによる研究発表が生物実験室で行われました。​

・発光バクテリアの培養・発光条件の実験検討
・殺虫剤の歴史と現在の害虫駆除の問題
・プラナリアの尾部断片の再生におけるアルコールの催奇性
・不快害虫防除におけるIPMの重要性
・SNSを用いたワカケホンセイインコの東京近郊の生息分布及びその生態調査
・イヌを対象とした遺伝子検査法に関する研究(続)

・エンゼルフィッシュの色は変えられるのか?

・打ち水の効果とは?

・キチンの抽出

・球速と打球速度の関係

・SKYSEF2019に参加して
・水分の摂取とストループテストで測定した集中力の関係

・高校生でもできる安全・長期間・動物保護に配慮したヒトスジシマカの培養法の確立


2020年01月15日

松原君(理科部生物班OB、現早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科(3年))が内閣府・ASEAN諸国共同事業「東南アジア青年の船(SSEAYP)」の日本代表青年に選ばれました

松原君は早大高等学院時代に「ミミズによる土壌改良の研究」に取り組み、数々の研究成果を上げ、​国際科学研究発表会において入賞し(SKYSEF2016第5分科会第1位、SKYSEF2015審査委員奨励賞)、​タイ国で開催された国際科学研究フォーラム(TJSSF2015)でも発表しました。卒業後は、早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科に進学し、​勉学に取り組むと同時に、国際交流の活動を続けてきましたが、この度、内閣府・ASEAN共同事業SSEAYPに応募し、各都道府県の一次選考・内閣府の二次選考を通過し、​同事業の日本代表青年に選ばれ参加しました(2019年10月中旬から12月下旬)。​SSEAYPは、東南アジア10カ国の代表青年と共に日本の地方視察、船内活動、東南アジア4カ国の寄港地活動から構成される約2か月間の活動を通し、​日本とASEAN友好促進と国際協力の実践力向上を目的に実施されているものです。​
SSEAYPの詳細はこちら


2020年01月15日

並木君(理科部生物班OB、現早稲田大学教育学部理学科生物学専修(1年))の研究が日本農芸化学会の和文誌『化学と生物』に掲載されました

並木君は高等学院時代に「クロクサアリのヒトスジシマカに対する致死的影響」について研究し、数々の成果を上げました(TJSSF2018(タイ日学生科学フェア)でシリトーン王女御前ポスター発表会発表者(30件)に選出、​、SKYSEF2018(国際科学フェア)第3分科会第1位、2018東京薬科大学生命科学部25周年記念シンポジウム高校生発表会で大隅賞を受賞、第9回藤原ナチュラルヒストリー振興財団高校生研究発表会(2018)最優秀賞(第1位)を受賞、​サイエンスキャッスル関東大会(2018)口頭発表最優秀賞を受賞など)。この度、並木君の研究の一部が日本農芸学会の和文誌『化学と生物(2020年1月号(第58巻・第1号・pp64~67))』に掲載されました。​
関連情報はこちら

2020年01月16日

サイエンスキャッスル関西大会2019に参加して

2019年12月22日、大阪明星学園にて、サイエンスキャッスル関西大会が開催され、様々な中学校・高等学校の生徒が参加し、100件以上の研究発表が行われました。​理科部生物班も同大会に参加し、研究発表を行いました。​発表したテーマは、「高校生でもできるヒトスジシマカの培養方法の確立」、「SNSを活用したワカケホンセイインコの生態分布調査」、「アルコールの催奇性によるプラナリア奇形眼個体の作出」、「スルメイカに付着する発光バクテリアの培養・発光条件」の4件です。

2020年01月16日

首都圏オープン生徒研究発表会 (2020.3.15) 中止

首都圏オープン生徒研究発表会TSEF2020(3月15日)は、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、中止となりました。延期開催を検討しておりますが、感染の収束時期は不透明のため、日程は未だ決定されておりません。200件近くの研究発表の応募があり、誠に残念ではございますが、発表する生徒・引率する先生方の感染リスクを回避するために上記のような決定となりました。

・ TSEF2019
・ TSEF2018

2020年02月25日

首都圏オープン生徒研究発表会2021 開催のお知らせ

首都圏オープン生徒研究発表会TSEF2020(3月15日)は、COVID19の感染拡大に伴い、中止となりました。現在におきましてもコロナ渦は収束しておりませんが、2021年3月14日に同発表会TSEF2021をオンライン開催する運びとなりました。宜しくお願いいたします。正式の開催要項はこちらです。

2020年12月25日

谷口君(理科部生物班OB、現早稲田大学先進理工学部生命医科学科2年)の高校時代の研究が化学の基礎または応用に関する貴重な研究として評価され、日本化学会のBCSJ賞を受賞しました

 谷口君は理科部生物班に所属していた時、早稲田大学高等学院生物科の秋山教諭と東京工業大学生命理工学院の藤枝講師(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構・研究員客員准教授 兼任)と共同研究を行い、世界で初めてナノシート電極を用いた植物電位のライブモニタリングに成功しました。その成果は日本化学会が刊行する国際誌「Bulletin of the Chemical Society of Japan(BCSJ)」のオンライン速報版に公開されました(2020年6月5日午前10時)。論文のタイトルは「Biopotential Measurement of Plant Leaves with Ultra-Light and Flexible Conductive Polymer Nanosheets」です。その後、谷口君・秋山教諭・藤枝講師の研究チーム3名は、この論文により日本化学会のBCSJ賞を受賞しました。
 BCSJ賞は、公益社団法人日本化学会より授与されるもので、化学の基礎または応用に関する貴重な研究をなし、その業績が特に優秀な研究者に授与されます。

 

2020年12月31日

《首都圏オープン生徒研究発表会(TSEF)2023開催のお知らせ》

 TSEF2023の開催についてお問い合わせを頂きました。有難うございます。今回は久しぶりに対面での開催となりましたので、是非、御参加頂ければ幸いです。正式の案内はこちらです。概要は以下の通りです。

 1 TSEF2023は3月12日(日曜日)に対面で開催されます(ただし、海外招待校の参加がある場合はリモート参加とする)。

 2 開催場所は早稲田大学理工学術院(西早稲田キャンパス)となります。

 3 ポスター発表会とします(ただし、審査の都合上、短時間の研究紹介の動画の提出が推奨・または義務付けられます)。

 4 発表件数は最大84件とします(感染回避のため)。

 5 参加校1校当たりの最大発表数は14件とします。

 6 申し込み先:

   TSEF2023エントリーフォームから各校担当教員の方のエントリーをお願いします。
   https://forms.office.com/r/NFN4s3fwiN   

   エントリー受付期間は12月12日までです。 

 

 よろしくお願いいたします。

 

2022年11月17日