『品質コストマネジメントシステムの構築と戦略的運用』

出版社:日本科学技術連盟
 

「品質コスト」は,長らく欧米の品質経営実践に特有の支援ツールであり,わが国企業の文化や組織風土にはなじまない存在と目されてきた.近年,わが国でも品質 改善の効果測定の指標として品質コストマネジメントは経営者の関心を集めるようになり,導入企業も相次いでいるものの,当該ツールの特性を生かした戦略的な活用事例は少ないのが現状である.

  本書は,品質コストに関してこれまで提起されてきたさまざまな議論を検討するとともに、オムロン、本田技研工業、サンデン、日東電工などのケースを紹介する。その上で、品質コストの測定と分析に資するマネジメントシステムの構築とその効果的な運用のあり方を探究する。





『コストマネジメント入門』

出版社:日本経済新聞社

本書は、コストを対象にプランニングとコントロールの効果的な統合を指向するコストマネジメントについて、その正しい理解と多様な内容を学習することを第 一のねらいとしている。たとえば、「そもそもコストとは何か」、「それをマネジメントすることの意味は」といった素朴なものから、「どういう場面でどのよ うなツールを使えばよいのか」などの技術的な問いかけ、さらには「これからコストマネジメントはどのような方向に向かおうとしているのか」という将来に向 けた展望に至るまで、本書は読者の疑問に幅広く答えられるような構成を心がけた。また、入門書でありながら、ある程度実践的な手引書になるようにも配慮し ている。
     
     



『品質コストマネジメント-品質管理と原価管理の融合-』
出版社:中央経済社

1999年度 デミング賞(日本品質管理文献賞)受賞

1999年度 日本原価計算研究学会賞受賞 

TQC(total quality control)にかわってTQM(total quality management)を品質管理における共通のスローガンに掲げる企業が増えつつある。TQMが、経営そのものの質をも問う広範な視界を有することはよ く知られているが、品質コストがその主要な実践ツールとなることは、あまり知られていない。

本書は、品質コストシステムをTQM の実践に不可欠なサクセス・ツールと位置づけ、品質コストの手段的特徴の解明を行うとともに、フィールドスタディの結果を随所に熾り込んでいる。さらに、 主要な論点については、わが国の品質管理の現状をふまえつつ、問題解決のための具体的な指針となる枠組みを示している




『環境を重視する品質コストマネジメント』
出版社:中央経済社

 本書は、品質コストマネジメントを実践していくうえで必要となる具体的な方法論をわかりやすく解説・記述した書物であるり、その実践的なガイドラインとなることを目指した企画ということができよう。  
 また、本書では、地球環境に配慮した品質コストマネジメントのあり方を展望することをその中心的な課題と位置づけている。たしかに、すべての章において環境問題を検討しているわけではないが、タイトルに「環境重視」を謳った背景はそこにある。



『MBAアカウンティング』
辻 正雄編著
出版社:中央経済社

 管理会計は現代の経営課題にいかに応えうるのか? 各種手法の考え方と適用事例を実践的に解説! 戦略管理会計のキーワード レピュテーション・マネジメ ント/資本予算/原価企画/活動基準原価計算(ABC)/環境管理会計/リスクマネジメント/業績評価/業績指標/モチベーションと報酬システム/財務戦 略マップ/EVA/企業価値推計





『世界標準の戦略マネジメントツール バランスト・スコアカード実践ガイド』
伊藤 嘉博編著
出版社:日科技連

 本書は、著者たちの経験から導かれたさまざまなアイデアとノウハウがちりばめられている。実際、本書のベーストとなったのは、バランスト・スコアカードの 導入と運用に関するコンサルティングの過程で遭遇した各種の問題や疑問について著者たちが綴った膨大なメモであった。その後、多くの議論を重ねつつ、これ を文書化する作業が進められ、本書が完成した。
 本書の特徴は、まずバランスト・スコアカードの第一線研究者と企業への導入などを手がけているコンサルタントによる演習問鴇を収めた実浅的な手引書であ るという点であろう。また、バランスト・スコアカードの導入から運用までの手順をマニュアル形式でわかりやすく丁寧に解説.さらに導入・運営の際に役立つ 実抹的なチェックリストも収めている.




『成功する管理会計システム』 
谷 武幸編著
出版社:中央経済社

システム的に優れていたとしても、導入が成功するとは限らない。そこで、管理会計システムの導入による効果(成果)がどういう要因で決まってくるかを明ら かにしようとする。すなわち、どういった要因が導入の成功要因(促進要因)になるのか、また逆に失敗要因(阻害要因)になるかを探る。具体的には、導入プ ロセスでのトップマネジメントや推進役の役割や必要とされる組織文化などを解明することが課題となる。また、導入研究では、導入プロセスの解明も課題とさ れる。さらに、研究者が意図的に導入プロセスに関与して、システムの進化を図ることもできる。






『ネオバランストスコアカード経営』
伊藤 嘉博・小林 啓孝編著
出版社:中央経済社

バランスト・スコアカードは経営戦略を具現化し,遂行していくための強力なツールであるが,単に米国流の経営手法をそのまま模倣してわが国企業が導入しても,バランスト・スコアカードの導入で先行している米国企業に対し競争優位性を再構築できるとは思えない。本書はバランスト・スコアカードの有効性を十分に認識しつつも,これに欠けていた側面を補い,現在の日本企業に要請されている戦略的経営を実践していく方法として,「ネオ・バランスト・スコアカード経営」を提唱し,その道筋を示している。
 本 書の特徴は、議論に理論性と実践性を付与するために、学界と実務界の協働作業によって著された書物である点にある。換言すれば、わが国におけるバランス ト・スコアカードのエキスパートが、それぞれの経験と知恵を踏まえて書き下ろした意欲作であり、その意味で、バランスト・スコアカードの決定本といって過 言ではないと自負している。



『バランスト・スコアカード-理論と導入-』
伊藤 嘉博・清水 孝・ 長谷川 惠一著
出版社:ダイヤモンド社

財務諸表とともに顧客の視点や業務プロセスの視点も評価指標に取り込んだバランスト・スコアカード。戦略を遂行するための具体的な計画を設定し、統制するための新たな経営管理システムの導入法を、日米の事例も含めて紹介。



『スタンダード管理会計』
清水 孝、長谷川 惠一、小林 啓孝、 伊藤 嘉博
出版社:中央経済社

 早稲田管理会計のカリキュラムにもとづき、伝統的論点から最新の論点まで基礎・応用・実務のすべてを完全に網羅。
主 要 著 書 紹 介










『管理会計のパースペクティブ』
出版社:上智大学出版

本書は、過去およそ半世紀にわたる管理会計研究の系譜をたどり、そこに4つの異なるパースペクティブを識別するとともに、それら相互の関連を見据えた分析 をつうじて、当該研究の新しい地平を明らかにし、あわせて管理会計システムの設計・運用のための基本となる指針を析出しようとするものである。
 すなわち、目的対手段の関係に集中して管理会計システムに対する役割期待の明確化に注力する第1のパースペクティブ、管理会計の担い手ないし行為者をとりま く関連性の文脈から管理会計を見直そうとする第2のパースペクティブ、わが国の経営風土に適した管理会計実践のあり方を展望する第3のパースペクティブ、 そしてグローバルな経営環境下で日本的な管理会計実践の普遍性を追求する第4のパースペクティブがそれである。
 ここでいうパースペクティブは、たんなる「ものの見方」やそこから導かれる特定の「展望」を越えた、個々の研究者の問題意識や方法論、さらにはそれら以前の研究者のもつ動機や感性といったものをも包摂する概念である。
 本書では、かかるパースペクティブを意識することの重要性を強調する一方で、一貫して管理会計が組織的・社会的存在である人間行為(その総体という意味 を併せ持つ)であるという認識を基底に踏まえた立論を心がけている。じつは、前述した意味において、パースペクティブそれ自体が人間行為の所産であること から、このアプローチはいわば当然の帰結といえよう。