世界のレジャー事情・ライフスタイル情報
 
 これまで、世界各国のレジャー事情に関して文献として総合的に整理したものは、産業構造審議会余暇部会答申・通産省余暇開発室編「余暇総覧」(ダイヤモンド社,1974年11月)しか一般的には見られない。以下には、前述の海外観光局に対するアンケート、個人アンケート、そして現地調査と関連ヒアリング、参考文献などから最新事情を踏まえて、調査対象5カ国におけるレジャー特性を大まかにまとめた。
 
 
アメリカのレジャー事情

1)レジャーをとりまく社会背景
 広大な国土を有する多民族国家のアメリカは、自立自制の精神が強く、個人主義であるが、友愛の精神に富んでいる。また、連邦国家であり、州政府の持つ権限が大きいため、正確には州ごとにレジャー特性が異なっている。共通する特徴としては、文明と自然の両方を同時にもとめる点にあり、都市的なレジャーと、都市の比較的近くにある恵まれた自然の中で楽しむレジャーを享受している。
 レジャー環境整備においても、開発と保護が調和されるような自然保護の考え方が主流であり、国立野外レクリエーション地域や国立トレイル・システムなど自然を生かしたレジャー環境の整備が進んでいる。国立公園、州立公園、地域の公園など、豊かな自然に恵まれた公共レジャー施設が豊富にあり、それらは利用料金も安く、利便性も高い。

2)レジャー生活・レジャー行動の特性
<休暇・レジャー意識>
 アメリカ人はそれほど休暇をとってはいない。年2週間程度の有給休暇をとるのが標準的であり、一度に長い休みをとるのではなく、週末に振り分けて3連休、4連休にする人が多い。
 大きくみると、西部では比較的ゆったりした余暇重視のライフスタイルが主流であり、逆に東部は労働中心のライフスタイルが主流である。中でも、ニューヨーク、特にマンハッタンやきその近郊に住む人には、ワーカーホホリックの象徴的な時間の使い方をしている人が少なくない。通勤電車内でも忙しそうにパソコンを打ち、仕事をしている人が目立ち、休みもあまり取らない。
<リタイヤすることに対する意識>
 ワーカーホリックは、単に仕事が好きなのではなく、人生の中で30代、40代前半までに集中して仕事をして、50代までに早くリタイヤしたいという、ライフスタイルにもとづいている。下積みを経て、30代は仕事に集中し、膨大な年収を稼ぎ出す。そのためには、健康に気を使い、スポーツジムで体を鍛える。そして、お金を貯めて早くリタイヤし、リゾート地で悠々自適の生活をすることがひとつのステイタスにもなっている。
<全体的な特徴>
 一般的なアメリカ人のレジャーは、職業、所得や年齢で大きく分かれるが、全体的には、費用をできるだけ安くあげながら、盛りだくさんのプログラムを享受しようとする傾向がある。まったく何もしないことは悪いことであるかのように、何かしらの活動を求める。この点で、アメリカ人のレジャーは日本人と類似している。
<スポーツ人気>
 多民族国家であるが故に、共通の言語、普遍的なコミュニケーション手段としてスポーツの人気が高い。国の歴史が浅く名所旧跡がほとんどないことが手伝って、名所観光のかわりに、レジャーとしてのスポーツが重視され、スポーツ施設の充実が図られている感がある。また、子ども達のスポーツ活動に親が積極的に参加していることもあり、スポーツ施設には観覧席が設けられている。スポーツ観戦も盛んで、アメリカンフットボール、バスケットボール、野球などは、プロだけでなく大学の試合まで人気が高い。スポーツ観戦できるスポーツバーもファンが集まり大変賑わっている。
 また、広い国土と恵まれた自然を生かして、アウトドアスポーツが非常に多種多少に揃っており、それからくる大らかさなのか、誰でも気軽に楽しめる(水上スクーターや小型モーターボートなどの免許が不要)。
 その他、ゴルフやテニスはメジャーなスポーツである。
<スポーツジム>
 健康管理と社交を目的に、大都市にはスポーツクラブが点在しており、ジムを多くの人が利用している。ジムで仕事の打ち合わせをするということも少なくない。最近の中高級集合住宅には必ずジムとプールがついており、住民どうしのコミュニティ形成を促進している。健康志向の人たちは、食事にも非常に気を配る。
<屋外レクリエーションが盛ん>
 恵まれた自然を活かしたアウトドア活動が極めて一般的に行われている。いずれも2時間程度までの比較的近い距離で楽しむことができる。
<自動車好き>
 自動車好きであり、ひとつのステイタスシンボルにもなっている。ドライブしてハイキングをするといったレジャーも一般的である。
<買物もレジャー>
 アメリカ人の買物好きはすさまじく、買物がまさにレジャーとして行われている。特にクリスマス商戦は年間の3分の1の売上を12月だけであげてしまうほど賑わう。また、大都市郊外や観光地の周辺にアウトレットが多数設けられており、非常に賑わっている。ファクトリーアウトレットだけでなく、デパートのアウトレットも多い。
<カジノ>
 ラスベガスだけがカジノの街として有名であるが、実は全米nいたるところにカジノがある。大都市から2時間ほどで本格的なカジノに行くことができるほど分布している。
<DIY>
 家の修繕や庭づくり、いわゆるDIYにも長い時間をかけている。きちんとした職人が少ないことから、自ら子供と一緒に手間をかけてやっている。チェーン店の「ホームデポ」などのショップで資材や道具を購入している。
<奉仕活動もレジャー>
 奉仕活動もひとつのレジャーとして定着している。
<その他>
 お金持ちのレジャーとして、ヨットやクルーザー、社交パーティで過ごすことが多いのは世界共通の傾向である。
 
 
イギリスのレジャー事情

1)レジャーをとりまく社会背景
 現実的な思考に富むが、夢もあり、ユーモアもある、自制心があり、礼儀正しく、スポーツを好む国民である。古いものを頑固なまでに大切にするため、新しいレジャー施設にも国民的議論が起きる。階級思想が未だに残っているが、当人らはそれを当然のように受け止めている。この階級によってレジャーに違いがある。

2)レジャー生活・レジャー行動の特性
<博物館・美術館・劇場>
 博物館や美術館は基本的に入場無料。劇場のチケットも割引で買えることから、気軽に立ち寄って多くの人が楽しんでおり、逆に入場料が高いものは敬遠される。
施設も、大英博物館のような大規模なものから小さなものまであらゆる規模・内容が幅広く、住民は自分のお気に入りの館をもち、ゆっくりとゆとりをもって楽しんでいる。
 英国には約300軒の劇場があり、このうち約100軒はロンドンに集中している。こうした演劇鑑賞も日常生活にとけこんでおり、各種案内パンフレットは自宅に新聞とともに届く。
 映画鑑賞も一般的である。英国には小規模な館が急速に増え、現在1500軒以上の映画館があり、1995年には大人の5人に1人が年2〜3回は映画に行っているとのこと。
<大人の社交場パブ>
 大人が家庭以外で過ごす最も一般的な自由時間の過ごし方はパブへ行くことである。いたるところにパブがあり、夜な夜な近所から集まってくる。
<社交場としてのクラブ>
 クラブも社交場となっている。サッカー、釣り、クリケットなどの人気が高い。男性はゴルフとスヌーカーやビリヤードなどの玉突きを楽しむ人が多く、女性は一般にスイミングやフィットネス・クラブ、ヨガなどに通うことが多いようだ。
 サッカーのチームは大変数が多く、みなそれぞれ自分の地区のチームを熱愛しており、お金に余裕のあるものは年間シートを持っている。あまりにも熱狂的で、フーリガン対策が必要になっている。
<ガーデニング・散歩>
 家庭での園芸、ガーデニングも一般的である。生け垣などの補修には国からの補助金がでる。
 また、散歩がすべての人に最も人気がある。日常あるいは週末のレジャー活動の中で最も多く行われている。
<旅行はスペイン・フランスへ>
 冬季は天候が安定しないため、多くの人はスペインやフランスの海岸などに出かる。
 また、お金持ちは田舎にセカンドハウスをもっており、週末をそこで過ごすことが多い。綺麗な田舎に別荘をもつことは金持ちのステータスである。
 
 
オーストラリアのレジャー事情

1)レジャーをとりまく社会背景
 英国系移民を中心として出発した国なので、国民性も英国人気質を受け継いでいる。加えて開拓者としての体験に基づいて、特に公平さを重視する。広く恵まれた自然環境のため、大陸的、農村的気質が生まれ、質実剛健である。相互扶助的な連帯意識がフロンティア時代から続いている。
 コミュニティぐるみの市民生活を楽しむことへの関心が強く、クラブ組織がさかんで、自然と人間社会と調和した地域形成がみられる。全般的に極端に商業化されたレジャー産業は少ないが、市町村から州レベルまで、公共によるレジャー活動基盤が整っている。
 6つの州と2つの特別区から成り、貿易、外務、防衛、金融、通信、移民に関する権限は連邦政府に属しているが、産業、教育、保険、陸運に関しては州政府に主体が置かれているため、各州の独立心が非常に強い。義務教育やサマータイム導入など州によって制度が異なる。

2)レジャー生活・レジャー行動の特性
<休暇制度>
 基本的に1年4週間の有給休暇が保証されている(中には4週間の休暇を年に2回とれるところもある)。非常に特異であるのは、有給休暇の際に基本給が普段の17.5%増しとなる「ホリデーローリング制度」である。つまり休んでいる日の方が高い給料が支払われる。しただって休暇を積極的に取るようになる。また、上司が休んだ日には自分が上司の給料分が部下に分配される制度もある。このような制度の背景には、休暇を大切にする国民性が上げられる。
<レジャー意識>
 就業時間の短縮などにより、レジャー時間の余裕はかなりある。また、1日の仕事は4時または5時の就業時間内きっかりに終わる。そして、ビーチへ、ゴルフへとレジャーに出かける。「遊ぶために働く」と公言するほどレジャーに対する意識が高い。そして、各自の時間を多いに楽しむことを大切にしている。
<バーベキュー>
 オーストラリア人はその温暖な気候を生かしたアウトドア活動を好んで行っている。その中で最も手軽でポピュラーなものがバーベキューである。毎週行っているような人もあり、パーティーやランチの時間を過ごす。公園やビーチ、レジャーセンター、自宅の庭にまで設備が整っている。どこにも鉄板の付いた設備があり、お湯のでる水道、電気の熱源、椅子やテーブルまで一式揃っている。たいていは無料で利用できるため、市民にも大人気であり、週末ともなれば各公園は大いに賑わいを見せている。
ビーチでゆっくりすごす>
 海や湖に近い地域では、ビーチで1日を過ごすことも多い。子供達は水遊び、大人は本や新聞を持参し、ビールを片手にゆったりとした時間を過ごす。各ビーチには必ずライフガードが駐在しており、安全確保のために規則や注意事項が看板や旗の色などで表示されている。
 週末にドライブに出かけたり、有給休暇をまとめてとって海外旅行をする人も多い。
その際、目的地にてどのような活動を行うかということに特別なこだわりはない。到着までの道のりを楽しむ、あるいは現地にて時間を過ごすことそのものに喜びを感じるといった、比較的のんびりした時間の過ごし方が好まれている。
<キャンプ>
 長期の休暇を利用して、家族で海へ、山へと出かけていくことも一般的である。その際にはキャラバンカーと呼ばれる大型のキャンピングカーが使用されることが多い。各街の郊外にはこうしたキャラバンカーのためのキャラバンパークが点在しており、共同のキッチンやシャワー・トイレなどの設備が完備されている。
<クラブ>
 地域ごとのサークル、クラブ活動も盛んである。海に近い地域では、クルージングや水上スキーなどマリンスポーツが好まれている。各地域にはレジャーセンターと呼ばれる建物があり、ここを活動の拠点としているケースが多い。
<スポーツ>
 水泳、テニスが全階層に親しまれているが、その他にはフットボール、サッカー、ラグビー、クリケット、乗馬、ゴルフが盛んである。海に面した主要都市では、サーフィン、ヨット、水上スキー、釣りが盛んである。
<エコツアー>
 オーストラリアは他の大陸から独立しているため、国内には多くの特殊な生態が存在している。そのため、すべての食品の持ち込み禁止など、海外からの侵入に対して厳しい規制がある。国民ひとりひとりの自然保護への思い入れが強いが、これは環境を保護しながら、自国のすばらしい自然を謳歌しようという考えに基づいている。自然環境保護のために、トイレの場所は川から何m以上離れた場所とする、持ち込める食料のリストがあるなど細かく制度化されており、中には女性の化粧すら禁止されている地域もある。これらの規則を守りながらも豊富な自然に囲まれて過ごす時間を楽しみたいという人々は年々増加している。国も、国民の理解を促進させつつも訪ずれる人々の数を増やそうと、テレビなどのメディアを通じて、自然環境の素晴らしさや地域の特徴などを宣伝している。
 
 
ドイツのレジャー事情

1)レジャーをとりまく社会背景
 真面目で計画的で、秩序を自ら作って守る体質がある。完全主義、理想主義で、公私の境がはっきりしている。教養をよしとし、全体に歴史や伝統文化、自然、景観を大切に考えている。
 住宅環境は整っており、体育館、運動場、プールなどの公共スポーツ施設、コンサートホール、図書館などの公共文化施設が充実しており、公園もよく整備されている。
 「ゴールデン・プラン」と呼ばれるレジャー施設拡充計画と、広く子どもから老人まで全ての国民にスポーツへの参加を呼びかける「第2の道」プログラムが国家的規模で展開され、体育・スポーツの振興が強力に進められ、大きな成果をあげている。

2)レジャー生活・レジャー行動の特性
<休暇>
 世界一労働時間が短く、時間あたり賃金が高い。レジャー時間の長さは、生活や仕事の状況によるが、平均で1日3〜4時間、休日は10時間程度である。有給休暇はおよそ6週間。東西の格差は解消されつつある。
 閉店法によって、レストラン等を除いた一般商店は日曜日に営業できない。通常は6時半に閉店、木曜日は8時半までとなっており、他国と比べると利用者の利便性には支障がある。そのため、国民は日曜日を買い物でつぶさないために木曜日に買い物を済ませる人が多い。
<レジャー意識>
 普通の家庭で可処分所得の10%から15%をレジャーに使い、レジャー産業全体の年間売上は4300億マルクに達するといわれている。全体的にドイツ人のレジャー消費額は低く、あまりお金をかけないレジャーの楽しみ方が主流であると。
 また、ドイツ人は、レジャーに対して目的意識を明確にもち、合理的に無駄なく過ごすという特色がみられる。観光と休息を明確に分けた過ごし方がなされ、早くから予定を立てて計画的にレジャーが行われる。休暇中に次の休暇の予定を立てているという笑い話があるほどである。
<レジャーの地域性>
 ドイツは地方分権が非常に進んでおり、レジャーについてもその地域ごとに特徴が表れている。例えば温泉のあるところは温泉、ビール発祥の地ではビアガーデン、自然の多いところはサイクリングと地域性を生かしたレジャー活動を行っている。
<健康志向・クア>
 健康によいことを好む傾向も強い。屋外・屋内のスポーツ施設が非常に充実しており、スポーツが盛んである。
 年6週間の有給休暇に加え、6週間の病気療養休暇を権利として保障されている。
温泉療養のためのクアハウスが各地にあり、長期療養だけではなく週末や平日の夕方などに気軽に利用されている。いわゆる温泉ではなく、プールやサウナ、日焼けサロンなど各種の施設が整っており、飲食施設も充実している。病気療養休暇はかつては4週間、現在は国庫不足となり2週間、国から補助が出て廉価で宿泊滞在できる社会制度である。
<アウトドア志向>
 冬の期間が長いため、太陽を求めての日光浴や散歩が大変好まれている。山や森・自然環境に対する神秘性を強く抱いており、公園や森の中を歩くことが楽しみとされている。サークリングロードやキャンプ場も充実している。
<旅行>
 ドイツ人は旅行好きである。太陽を求めての南部へ旅行に出かける人が多い。ドイツ人の3分の2以上が、年に1回は5日以上の旅行にでかけており、年に2回でかける人も10%にのぼる。日帰り旅行は、年間およそ26回、ほぼ半数の人が2〜4日の旅行を年数回楽しんでいる。旅行は心地よい風景の中で休養をとることが目的だが、日帰りや2〜3日の旅行は特定の目的と結びついている場合が多い(文化やスポーツのイベント見学、都市観光、趣味など)。
<クラブ>
 レジャー生活に重要な役割を果たしているのがクラブである。その数は27万を下らないとされ、全体で6300万人の会員があり、ドイツ人の3人に1人、または4人に1人は何らかのクラブに入っているといわれている。ボランティアとしてクラブなどで働く人たちも多く、少なくとも1200万人がスタッフとして関わっている。
 クラブが成り立っている背景には、ドイツ人が真面目で人つきあいが苦手であること、自分1人で行動することを嫌う、組織化することを好むことがある。
 そのため、クラブの種類は非常に多種多様であり、ドイツ人が2人寄ればクラブができるという人があるほどである。ただし、こうしたクラブへの若者の参加意識はやや低くなってきている。
<ビール>
 ドイツはビールの国であり、日常のレジャーとしてはビールを飲むことがドイツ人にとって何よりも楽しみとされている。ミュンヘンのオクトーバーフェスタを代表に、各地域で行われるビールをテーマとする祭は非常に賑わいをみせる。
<サッカー>
 他のヨーロッパの国と同様、サッカーの人気は高い。観戦中は飲み食いさえしないで観戦に集中し、トイレにさえ立たないほど熱中している。試合の前後に、応援団が繁華街をパレードするなど、大いに盛り上がる。
<その他>
 庭いじりやガーデニング、日曜大工を楽しんむ人も多い。遊園地のような典型的なレジャー施設はほとんどないが、移動遊園地キルメスが年2回、半月ほど各地を巡回している。最新のジェットコースターを始め全てが仮設で設けられ、客層は子ども連れより大人の方が多い。生涯学習として市民大学が充実している。夜11時まで講座があり、15回で日本円で7千円ほどの廉価で利用できる。
 
 
フランスのレジャー事情

1)レジャーをとりまく社会背景
 基本的人権としての自由への権利意識が明確で、健康な快楽主義に生きる国民である。労働の倫理よりも個人の幸福追求を重んじ、他人の目は気にしない。土地とのつながりを大切にする農民的な心が宿り、田舎の生活を理想化する傾向がある。

2)レジャー生活・レジャー行動の特性
<休暇>
 
 年間4〜5週間の有給休暇をまとめてとり、バカンスを楽しむことが一般化している。週休2日制が早くから導入され、祝日をはさんで長期連休にしてしまうことも多い。
<ウイークエンドのレジャー>
 平日は夕食に長い時間をとるため、あまりレジャーは行わず、週末や休日に集中する。金曜日、土曜日は繁華街が賑わうが、日曜日になると店舗の大半は店を閉める。
 週末は、散歩、映画、ギャンブル、近郊へのドライブ、友人や両親宅への訪問が多い。
<カフェ>
 カフェが全国で25万軒ほどあり、日常的な社交の場として多くの人が利用している。カフェはフランス人にとって、無くてはならないものといえる。
<バカンス>
 レジャー生活に占めるバカンスのもつ役割がとりわけ大きい。夏になるとフランス人のほとんどはバカンスに出かけ、パリに住む人は年間平均61日、田舎に住む人でも年間平均20日と、かなりの日数の休暇を取る。行き先は田舎33%、海25%、山15%と、都会から離れ自然を楽しむ傾向がある。国内のみに留まらず、海外に出かける人も多いが、そのほとんどはヨーロッパ圏内に収まっている。冬期には暖かいところをもとめスペイン等に南下することが多い。ホテルなどには泊まらず、キャンプをする人が非常に多い。
<レジャーの地域性>
 どの地域においてもその場所の歴史性・文化性を活かしたレジャー活動を行っている。景観が豊かであるところは散歩やハイキング、有名な画家などが生まれ育った都市はそのゆかりの地を訪れたり美術館に行ったりし、港街などではマリンスポーツ、ワインの産地ではぶどう祭など地域特性を活かしたレジャー活動である。
 特にフランスの国民性に特化しているのはグルメやワインに関連したレジャーである。地域の山の幸・海の幸をあつかった料理やチーズ、広い国土の様々な土壌・気候によって異なるワイン、そして、それらにまつわる伝統行事がことあるごとに開催されている。
 さらに、美術館などでは年間パスポートなどが発行されており、散歩のついでに美術品にふれるといった知的レジャー活動も行われている。
<映画>
 映画はこの10年で来場者数が14%ほど増加し、盛り上がりをみせている。観光客の多いショッピング街などではアメリカ映画が多く上映されているが、フランス人の中にはアメリカ映画を嫌う人も多く、昔ながらの住宅地ではフランス映画しか上映しないところもある。
 
 
 
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