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早稲田大学CCDL研究所第2回シンポジウム

「英語学習者のパフォーマンスを捉える」

2017年5月13日(土) 13:00-17:35
参加費無料・要事前参加申込

早稲田大学早稲田キャンパス 15号館02教室
(北門から入りすぐ右側の建物の1階です)
キャンパスマップ(PDF)

司会・進行
浦野 研 (北海学園大学)

13:00-13:15

自動採点研究と言語指標(前口上)
近藤 悠介 (早稲田大学)

13:15-13:45
学習者言語の正確性と拡張性―CAN-DOベースの言語教育におけるそれぞれの役割
和泉 絵美 (京都外国語大学)

13:45-14:15
ライティング評価とCAFの相関関係:メタ分析による研究成果の統合
小島 ますみ (岐阜市立女子短期大学)

14:15-14:35
休憩

14:35-15:05
第二言語習得研究における観測変数としてのCAFと潜在変数としての CAF
西村 嘉人 (名古屋大学大学院)

15:05-15:35
言語指標の数理
草薙 邦広 (広島大学)

15:35-15:55
休憩

15:55-17:20
ディスカッション

18:00-20:00
懇親会(希望者のみ)

村上明先生のご発表は都合によりキャンセルとなりました。ご理解いただければと思います。

学習者言語の正確性と拡張性―CAN-DOベースの言語教育におけるそれぞれの役割
和泉絵美 (京都外国語大学)

学習者のパフォーマンスを捉える際に取られる視点はいくつかある。本発表では、学習者言語の正確性(accuracy)と拡張性(range)のそれぞれの程度を見出そうとする視点に着目し、各視点に立った分析から得られる結果が学習者言語の記述や言語教育の改善に果たす役割について検証する。前者については、伝統的手法の一つである誤り分析を通して、学習者による言語項目の運用状況を正用法からの「逸脱」として捉えることの功罪について考える。後者については、言語項目の運用における拡張性と発話全体における情報構造の関係を分析することにより、正確性の検証からは見出せない学習者言語の側面を見つめる。最終的に、個別の言語項目の正確性や拡張性の程度の違いが、発話行為全体に及ぼす影響について検証することにより、実際の英語教育、特に近年隆盛を見せ始めているCAN-DOベースの教育により貢献し得る学習者言語分析とはどのようなものであるか考察する。

ライティング評価とCAFの相関関係:メタ分析による研究成果の統合
小島 ますみ (岐阜市立女子短期大学)

本発表は、英語を第二言語または外国語とする学習者のライティング評価とテキストの複雑性・正確性・流暢性(CAF)の相関関係について、これまで発表された40の研究(独立群55、総被験者数12,330)のメタ分析を行った結果を報告する。また、結果に影響を与える可能性のあるさまざまな変数(例:母語、学習環境)が存在するため、それらの変数別に相関係数を統合し、結果が有意に異なるか検討した結果についても報告する。結果の概要は以下である。まず、ライティング評価と最も相関が高かったのは、流暢性であった。続いて正確性と語彙的複雑性の相関が高く、統語的複雑性とライティング評価の相関は最も低い結果となった。また、年齢、サンプリング方法、タスクの種類が有意な調整変数であり、これらの変数によって相関の大きさが異なることが示された。以上の結果を踏まえた上で、自動採点・評価への示唆を述べる。

第二言語習得研究における観測変数としてのCAFと潜在変数としてのCAF
西村嘉人 (名古屋大学大学院)

本発表では,第二言語習得研究(SLA)において第二言語の産出能力やパフォーマンスの指標として用いられることが多い「複雑さ(Complexity)」,「正確さ(Accuracy)」,「流暢さ(Fluency)」(CAF)を,言語的特徴という観測変数と言語産出能力を表す潜在変数という2つの観点から捉える。まず,これまでに用いられてきた指標を歴史的な背景も含めて概観することによって,観測変数としての CAF を検討する。次に, 第二言語の産出能力として捉えるために,潜在変数として規定されるCAFにおける操作化や定義,妥当性の検証方法などの諸問題を提示し検討する。さらに,観測変数としてのCAFと潜在変数としてのCAFが必ずしも同一ではないことを実証データで示し,従来の構成概念妥当性観に立脚し,潜在変数として CAF の一側面を検討するために,一部の指標を取捨選択する危険性を指摘する。最後に,CAFを潜在変数ではなく,直接観測可能な変数としてのみ扱うことを提言する。

言語指標の数理
草薙 邦広(広島大学)

本発表では,(a)観測変数ないし特徴量であるところの言語指標,(b)言語能力および言語機能,(c)テキストがもたらす心理的・知覚的特性の3点とそれらの複雑な関係性について,特に数理的な観点より概観します。その後,具体的な話題として以下のようなことについて触れながら,多角的に言語指標の数理について考えたいと思います;(a)言語指標と言語能力,そして知覚量における分布形状の違い,(b)言語指標を処遇の成果変数とすることがQRPにつながる原因,(c)言語指標値がもつ複雑な階層構造,(d)言語発達研究が置く強い数理的制約。最後に,今後の研究への示唆として,(a)言語指標をあくまでも特徴量として扱い,変数中心分析でなく被験者中心分析に切り替えること,ないし(b)階層構造を持つ言語行動モデルを構築することが有効であると主張します。

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石井 雄隆
yutakaishii#aoni.waseda.jp (Replace # with @)