Z.諸注意



Z−1 心構え

@自分が上に立つ
著者から教えてもらっているという気持ちになると,本や論文を批判的に読むことができなくなる.「著者の結論が正しいかどうか調べてやろう」という横柄な気持ちを持つことが大切である.
A基本的な知識を身につけておく
一応の知識がないと弱い立場に必然的に立たされる.中級程度のテキストに書かれている内容は正確に理解しておきたい.
B多少の不安は気にするな
いくら勉強しても,参考文献の著者達はプロだから勝てなくて当たり前.だから気にするな.プロでも完璧ではないから,探せば必ず欠陥が見つかる.「あら捜しをしてやろう」という気概がほしい.

Z−2 卒業論文執筆上の注意

@次のような形式(オーソドックスな方法)で書く
a.序論(Introduction)→これを第1章とし,本論を第2章から始めてもよい
問題意識:卒業論文で解こうとしている問題を提示する.
全体構成:どのような順序で論理を展開するかを示す.
結論の意義:得られた結論の重要性を解説する.
これまでの成果・帰結:
自分の結論・理論とこれまでの理論・成果との違いを明確にするために,これまでの成果などをサーベイ(展望)する.サーベイが長くなる場合には,まとめて第1章で行うか,関連するそれぞれの章の第1節で行ってもよい.
b.本論:
第1章
 第1節 1.1 1.2・・・
 第2節 1.1 1.2・・・
 ・・・
第2章
 第1節 1.1 1.2・・・
 第2節 1.1 1.2・・・
 ・・・
・・・

既存の成果のサーベイ(直接に本論の展開に関係するもの)
分析方法(理論モデル)の提示
前提条件・仮定の提示とその説明
 ↓
論理展開(使われているモデルによって異なる)
調査・検証・証明
  ↓↑
反例・命題・主張
c.結論(Concluding Remarks)→最終章(たとえば第5章)になる
研究成果のまとめ(各章のまとめ)を与える.
既存の研究との比較を行う.
序論で詳しい比較を行った場合は省略してよい.
論文の限界と残された問題についての自分なりの考えを示す.
客観的な立場に立って,論文の限界を指摘したり,その論文で取り上げることのできなかった重要な問題を提示する.
A他人の書いたものと自分自身のものとを区別する
引用,要約の区別なく,他人のものには必ず出所を明示する
注の中で詳細にかつ正確に出所を示す.
→注の書き方については,第V部を丁寧に読んでマスターしておくこと.


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