同期機班

突極形同期発電機班

近年、回転電気機械の大容量化および高出力化に伴い、効率が高くCO2削減効果が大きい発電機が使用されるようになっています。
しかし、高出力になると発電機内コイルの発熱量が増加し、温度分布の不均一が増大するため、発電機の冷却効率の向上が求められています。
発電機の冷却流路は分岐流路が数多くあり、特に回転子および固定子では流路が複雑に配置されており、計測による評価が難しくなります。

従来は、分岐流路網の流路抵抗モデルによる解析が行なわれてきましたが、誘導機と比較して複雑な構造をした同期機に対しては精度が低くなってしまいます。
そのため、同期機では材料の耐熱温度に対し余裕を大きく見積もり設計されているのが現状です。
また、突極同期機は回転子が三次元的形状を持つため、内部流れ場が複雑な構造を持つと考えられます。
そこで、突極形同期発電機について、空冷式冷却流路内の熱流体解析を行い、回転子・固定子内の三次元的な流動現象を解明することで温度分布および冷却効果を予測することを本研究の目的としています。



突極形同期発電機外観:東芝三菱電機産業システムHP(https://www.tmeic.co.jp/)より

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